【比べる】新型ヴェゼルのデザイン 「CX‐ハリアー」はナンセンス?
公開 : 2021.03.07 05:45 更新 : 2021.10.13 12:14
サイドシルエットにはSUVらしさ
最後はサイドのシルエットについてチェックしてみよう。
ヴェゼルは初代からクーペのテイストを採り入れたクロスオーバーSUVとして人気を集めているが、新型は水平基調のボディラインを採用し、スリークなロングキャビンを実現した。
先代に採用されていたリアドアハンドルをピラーに隠す手法は継続されており、サイドビューのクーペ感は随一。
また、前後のオーバーハングも短めとすることで、コンパクトクロスオーバーSUVらしい軽快さも感じ取れるだろう。
そもそもCX-5はSUVらしさを前面に押し出したどちらかというと背の高いフォルムをしているし、ハリアーはボディサイズも相まってラグジュアリーで優雅なスタイルとなっていることがわかる。
このように、パッと見た印象は似ているように思える3車種でも、そもそもの狙いが異なることを考えればまったく違うアプローチでデザインされたものであるし、大前提としてそれぞれの車格も異なっているのである。
過去に大ヒットしたホンダ・ストリームに対してトヨタがウイッシュをぶつけてきたことがあったように、人気のジャンルに各メーカーが力を入れるのは当然のこと。
マツダもSUVが人気と見るや否や多くのクロスオーバーSUVモデルを投入してきたこともその一環だ。
もちろん同じジャンルに投入することで近しいテイストになることはあるだろうが、それを揶揄するということはナンセンス。それを実感した確認作業であった。