【動的性能x実用性能】メルセデスAMG E 53 ステーションワゴンへ試乗 マイルドHV 前編

公開 : 2021.03.13 08:25

タイトで手にフィットするステアリング

ステルス性は高まるのかもしれないが、むしろ逆に目を引くようにも思う。ブラックのトリムと合うように、英国のメルセデスは広報用車両のボディ色も黒で統一したらしい。そのかわり、砂埃は目立ってしまう。

また英国の場合、トップグレードのE 63 Sではナイト・エディションしか選択できないという。筆者は、通常のE 53にシルバーのトリムで仕立てた方が好み。ボディカラーがシルバーやメタリックブルーでも、充分な迫力はあったはず。

メルセデスAMG E 53 4マティック+ ステーションワゴン・ナイトエディション(英国仕様)
メルセデスAMG E 53 4マティック+ ステーションワゴン・ナイトエディション(英国仕様)

さて、新しいヘッドライトと台形のラジエターグリルは、スマートなフロントマスクを形成している。新しいホイールのデザインは、空力を意識したものだという。リム側の立ち上がりが厚く、視覚的には重く感じられる。

インテリアでは、新しい装飾トリムが追加となった。インフォテインメント・システムは新世代のMBUXへ進化し、最新の音声認識や拡張現実を利用したナビゲーションなどを利用できる。

そんな中で、E 53のステアリングホイールは特に良いと感じた。スーパースポーツと呼ばれるデザインを採用し、センターボスの直径はわずかに小さく、そこから横へスポークが伸びる。ステアリングホイールの奥にあるシフトパドルも見やすい。

リムの太さはもう少しスリムでも良いと思うが、全体としてはタイトで手によくフィットする。多くのライバル高性能モデルが採用するものよりイイ。スポークに並んだタッチセンサーの操作性も、直感的で扱いやすいようだ。

この続きは後編にて。

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