【8連覇を目指して】メルセデスAMG 新型F1マシン「W12 Eパフォーマンス」公開
公開 : 2021.03.04 19:45 更新 : 2021.07.12 18:31
メルセデスAMGは2021年のF1マシンを公開しました。ハミルトンとボッタスのコンビで8連覇を狙います。
黒ベースのカラーリングも一新
メルセデスAMGは、2021年シーズンで使用する新型のF1マシン「W12 Eパフォーマンス」を発表した。ルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスがこのマシンに乗り、8回目の世界チャンピオン獲得を目指す。
W12 Eパフォーマンスは、大成功を収めた2020年のマシンをさらに発展させたものだ。車名には、メルセデスAMGが全パフォーマンス・ハイブリッドモデルに使用する新しいタグ「Eパフォーマンス」が含まれるようになった。
また、メルセデスAMGは、カラーリングの変更も明らかにした。昨年導入されたブラックのベースは維持し、多様性の向上を目指す姿勢を強調する一方で、メルセデスの伝統的なシルバーを多く取り入れている。また、AMGのブランディングも強化されており、スポンサーである英化学大手イネオスも目立つようになっている。
ドライバーは2021年も、ハミルトンとボッタスのコンビを維持する。ハミルトンは過去7回のタイトルのうち6回を獲得しており、5年連続の栄冠を目指している。
チームの情熱とハングリー精神
メルセデスは2014年に現行の1.6Lハイブリッド・ターボエンジンのルールが導入されて以来、F1を制覇しており、今年はコンストラクターズ8連覇を目指す。チーム代表のトト・ヴォルフは次のように語った。
「毎年、わたし達は焦点をリセットし、正しい目標を定義しています。単純に聞こえるかもしれませんが、これは非常に難しいことであり、7連覇を達成したスポーツチームが存在しない理由でもあります。成功に慣れてしまうのはとても自然なことであり、ハードな戦いをしなくなってしまうのです」
「しかし、このチームはそのようなことを全く見せていません。2013年に初めてドアをくぐったときと同じように、今も情熱とハングリーさを感じています」
F1の代表たちは、パンデミックと2022年の新車レギュレーションの導入を受けて、コスト削減のために今シーズンの開発の多くを凍結した。しかし、2021年は空力開発を制限する新ルールが導入されている。
その結果、メルセデスAMGは、サスペンション、冷却システム、ハイブリッド・パワーユニットの開発とともに、多くの空力的変更を実施したという。
同社は、パフォーマンスと信頼性を高めるために、M12パワーユニットにも変更を加えたという。