【なぜ?】新車買うなら「決算期」 原価割れ大幅値引きも期待できるワケ
公開 : 2021.03.12 05:45 更新 : 2021.10.13 12:14
台数にカウントされる時期は?
ここで注意したいのが、販売店が「1台売った」とカウントするタイミングだ。
買う側からすれば、契約書に署名捺印をした時点で契約が完了しているのでそこでカウントされると思いがちだが、実際にカウントされるタイミングは登録時、つまりナンバープレートと車検証が発行されたときなのである。
よく自動車メディアで目にする「今月の月間販売台数ランキング」なども、その月に何台登録されたかでカウントしているのだ。
新車が発売された後に「販売から1か月で〇万台の受注」というリリースが出されることがあるが、これは受注ベースであり、登録はずれ込んでいるから販売台数ランキングでは数値がちがうということが起こるのである。
決算期の後に登録済未使用車が市場に流通するのも、前述の販売台数の目標値が関係しており、目標まであとわずかとなったら自社名義で登録し、目標台数をクリアしているという裏がある。
このように好条件の出やすい決算セールであるが、新車の中には人気のあまり登録まで数か月かかるようなモデルもあるため、車種によっては今からでは決算に間に合わないという車種もある。
逆に販売会社が在庫として保有している個体であれば、まだまだ登録も間に合うため、このタイミングから商談をするのであれば在庫車に絞ってみるのがいいだろう。
販売会社もできれば在庫車から売っていきたいという気持ちもあるから、お互いの利害が一致したときは予想以上の値引き額が提示されるかもしれない。