【ジュニアM5に近づいた】BMW M3 コンペティションへ試乗 最新G80型 510ps 前編
公開 : 2021.03.12 08:25
ベストと呼びたいiドライブの操作性
この選択と設定は、ライバルモデルのシステムより簡単に感じた。そもそもロータリー・コントローラーとタッチモニターを組み合わせた、iドライブ・インフォテインメント・システムの操作性が素晴らしい。
センターコンソールには項目別のボタンも用意され、ダッシュボードにも沢山ボタンが並んでいる。その一部は、任意に機能を登録することも可能。システムとして、現時点でのベストかもしれない。
インテリア全体の仕上がりも、きれいに整っていて機能的。ドライビングポジションの調整域は非常に広く、少し肉厚すぎるもののステアリングホイールは円形で握りやすく、モニター式のデジタルメーターもクリアで見やすい。
ただし、英国では3400ポンド(51万円)のパッケージ・オプションの1つとして付いてくる、Mカーボン・バケットシートはオススメしない。座面の太ももの間に膨らみがあって、居心地が悪かった。
シングルシーターのレーシングカーなどでは、座面中央の膨らみが大きいものもあり、運転する環境として理にかなっている。コーナリング中に強い横Gがかかっても、強い揺れが続いても、足の位置が動かないように支えてくれる。
だが公道を走るクルマには必要ないと思う。カーボンファイバーの峰が股間のところに来る感じは、ちょっと気になってしまった。
この続きは後編にて。