【今まで、ありがとう】ホンダS660、生産終了へ モデューロXバージョンZ発売 「Z」の意味は?
公開 : 2021.03.12 15:02 更新 : 2022.01.07 01:55
ホンダS660が生産終了へ。最後の特別仕様車「モデューロXバージョンZ」が発表されました。価格、内外装について解説します。
もくじ
ーはじめに バージョンZとは
ーS660モデューロXバージョンZ 外観
ーS660モデューロXバージョンZ 内装
ーS660モデューロXバージョンZ シャシー&パワートレイン
ーS660モデューロXバージョンZ 装備
ーS660モデューロXバージョンZ 価格/発売日
ーS660モデューロXバージョンZ スペック
はじめに バージョンZとは
ホンダが、2シーター軽スポーツモデル「S660」の生産を、2022年3月をもって終了すると発表した。
これに合わせて、「S660モデューロX」に特別仕様車「Version Z(バージョン・ゼット)」を設定して、3月12日に発売することを明らかにした。
S660モデューロXは、ホンダアクセスが開発した専用カスタマイズパーツを量産過程で装着・販売するコンプリートカーブランド「モデューロX」シリーズの1台。
ベースとなる「S660」は、本田技術研究所設立50周年を記念した商品企画提案をきっかけに開発が始まった。心が昂ぶる2人乗りの本格スポーツカーを追求し、ホンダらしい“走る喜び”の実現を目ざした軽ミドシップ・オープンカーとして、2015年4月に販売開始。
2018年7月には、モデューロ・ブランドが培ってきた“上質でしなやかな走り”を実現するコンプリートモデルとして、S660モデューロXが導入された。
これまでに累計で3.2万台を販売(モデューロXを含む)してきたS660だが、ホンダによれば「今後の法規への対応などを鑑みて」残念ながら生産を終了することになったという。
今回発売された「バージョンZ」は、S660最後の特別仕様車となる。
名前に「Z」をつけたワケは、アルファベットの最後の文字であることから“究極のモデル”という意味をこめたため。さらに、軽ミドシップ・オープンを切り拓いた「ホンダ・ビート」の最終仕様が「バージョンZ」だったことも理由に挙げられる。
では、S660モデューロXバージョンZは、どのような特別なモデルなのか、その概略を紹介していこう。
S660モデューロXバージョンZ 外観
S660モデューロX自体のエクステリアは、ベースとなったS660に、以下のような専用装備が装着されている。
グリル一体型専用フロントバンパー/専用LEDフォグライト/専用ブラックカラード・ドアミラー/ボルドーレッドのロールトップ/ガーニーフラップ付きの専用アクティブスポイラー/リアロアバンパー/専用リアエンブレムなどである。
今回発表されたバージョンZでは、さらに以下のような変更・追加装備が施されている。
まず、ボディカラーには特別色として、ソニックグレー・パールを設定した。これはシビックなどにも採用されている、グリーンパールが煌めく力強いソリッドライクなグレー。
前後のHマーク、車名のエンブレム、専用リアエンブレムは、ブラッククローム調に変更。
さらに、ガーニーフラップ付きの専用アクティブスポイラーはブラック塗装に。アルミホイールの塗装もステルスブラックに変更され、ひと目でバージョンZと識別することができるだろう。
ボディカラーは、ほかにプレミアムスターホワイト・パールも設定され、全2色となっている。