メルセデス・ベンツGT AMG、最新スクープ・ショット
公開 : 2014.01.28 19:20 更新 : 2017.06.01 02:14
7月のドイツ・グランプリでデビューする予定のメルセデス・ベンツAMG GTの最新スクープ・ショットをお届けしよう。
このC190のコード・ネームで開発される493bhpツインターボ4.0ℓV8を搭載するモデルは、現行のSLSに変わるモデルだ。C190はSLSのネーミングが廃され、新たにGTのネーミングが与えられることとなりそうだ。そして、その価格は£100,000(1,590万円)で、ポルシェ911ターボが性能的にも価格的にもそのターゲットとなる。
シャシーはSLSで使用されるアルミニウム製スペースフレーム・シャシーで、ダブル・ウィッシュボーン・サスペンションがフロント、リア共に吊られる。そのサスペンションは非常に多くの電子制御が与えられる模様。ボディはアルミニウムとコンポジット・パネル製で、ロング・ノーズ・ショート・デッキ・デザインだ。但し、SLSのようなガルウイング・ドアは廃止され、ユーザビリティに優れたコンベンショナルな前ヒンジ・ドアになる。また、リアはハッチバック・デザインとなり、トランクへのアプローチが簡単になっている。SLSと同様、リア・スポイラーは、120km/hになると自動的にせり上がるものが装備される。
ボディ・サイズは、SLSよりも140mm短い全長4500mm。全幅は1939mm、全高は1287mmだ。タイヤはフロントが265/35、リアが295/30の19インチだ。
搭載されるエンジンは、ナチュラル・アスピレーションの6.2ℓV8や、SLSに搭載される5.5ℓV8ツインターボではなく、新たに開発された4.0ℓV8ツイン・ターボが搭載される最初のAMGとなりそうだ。このエンジンは、C63AMGやA45、CLA45に搭載されている2.0ℓ4気筒を2倍にしたもので、挟角は90°となる。
AMGの関係者によれば、ベンチでは493bhpのパワーが発揮されているという。これは911ターボの514bhpとほぼ対抗できる数値だ。また、そのトルクはSLSよりも2.0ℓ以上減るにもかかわらず、66.4kg-mを発揮する。しかもSLSが4750rpmでピーク・トルクを発生するのに対し、この新しい4.0ℓV8は2000rpmでピーク・トルクを発揮するという。
ボディ重量の配分は、フロントが52%、リアが48%。これはトランスアクスルに搭載されう7速デュアル・クラッチと軽量なカーボンファイバー製ドライブシャフトによってもたらされるもの。また、メカニカル・リミテッド・スリップ・デフも装備される。
ギアボックスはゲトラーク製。アイドリング・ストップもアップグレードされた。
ボディ重量はSLSよりも145kg低い1550kgで、そのパフォーマンスは0-100km/h加速が4.0秒未満、トップスピードは305km/h以上になるという。
この新しいGT AMGは、ニュルブルクリンク・サーキットでスタンダードなSLSよりも速いタイムをマークすると言われている。