【伊藤かずえ氏のシーマ】30年来の「愛車」 新車時の状態へ 日産がレストア発表 SNS投稿きっかけ
公開 : 2021.03.17 11:04 更新 : 2021.03.17 13:28
2020年10月、女優、伊藤かずえ氏が30年乗りつづける愛車シーマをSNSに投稿。反響を呼びました。ついに公式レストアへ。
伊藤かずえ氏のシーマ レストアへ
日産は、女優、伊藤かずえ氏が30年以上にわたり愛車として乗りつづけているセダン「シーマ」をレストアすると発表した。
「30年以上にわたり愛車として乗りつづけられていることに感謝し、この先も快適で楽しいドライブをしていただきたいとの想いから」と日産はコメントしている。
きっかけは2020年10月に、伊藤氏の愛車シーマの1年点検の際のSNSへの投稿だった。
30年以上にわたり、このシーマを愛車としてたいせつにしていることが、SNSやメディアで大変話題となった。
SNSユーザーからは、「やっちゃえ、日産!」「日産はレストアを検討して!」といった多くのコメントが届いたという。
「日産社内でも何かできないのかとの声もあがり、有志によるチームが立ち上がり、伊藤さんへの『日産からの感謝の想い』をレストアという形でお応えする取り組みが開始しました」(日産)
また、本日3月17日より、レストアの状況などを、日産公式ツイッターなどで発信するという。
チームリーダーのコメント
「伊藤さんが30年以上にわたり、『シーマ』をたいせつに乗りつづけていただいていることに感謝するとともに、大変嬉しく思います」
「シーマは日本における自動車の歴史において、一石を投じたクルマの1つであると自負しております」
「30年以上お乗りいただいた車両を、伊藤さんが期待する『新車時と同じ状態』に戻すレストアは非常に難しい作業となります」
「しかし『技術の日産』に恥じぬよう、総力をあげて、伊藤さんにご満足いただける仕上がりにしたいと思います。ぜひ皆さまもご期待ください」(日本事業広報渉外部 部長 遠藤和志氏)
日産シーマ(初代)、どんなクルマ?
スペイン語で「頂上」の名をもつ初代「シーマ」FPY31型は、「日本的な味を持った、世界に通用する新しいビッグカー」をコンセプトに、1988(昭和63)年に発売された。
従来の国産大型セダンになかったスタイリングとインテリア、パーソナルな乗り味や優れた運動性能など、数々の新しい価値が大好評となり、当時の経済メディアが「シーマ現象」と報道するほどの爆発的人気車になった。
発売翌年には物品税廃止(消費税導入)も追い風になり、当時のいわゆる「3ナンバー車ブーム」の発端にもなる。
今回レストア対象となるのは、高級パーソナルクーペ「レパード F31型」にさえ先んじて採用されたV6 3LのVG30DET型ターボエンジン(最高出力255ps)や、先進の電子制御エアサスペンションをもつ最上級グレード「タイプIIリミテッド」