【新たな牙と紋章を携えて】新型プジョー308 欧州発表 PHEVも 年内発売予定
公開 : 2021.03.18 20:05 更新 : 2021.07.27 14:51
質感とコネクテッド技術を向上
現行モデルの308では、後期のアップデートにより、プジョーが現在採用しているインテリアレイアウト「iコクピット」の要素が導入されたが、新型ではよりデジタルに重きをおいたレイアウトが採用されている。
小径のステアリング・ホイールには、インフォテインメント・システムや運転支援関連の操作系が配置されているが、物理的なボタンやスイッチの大部分は、10.0インチのセンタータッチスクリーン(ドライバー側にわずかに傾斜している)に置き換えられている。しかし、このスクリーンの下にある「iトグル」と呼ばれるスイッチ列は、ドライバーの好みに応じて個別に機能を設定することができる。
インフォテインメント自体は、最新のスマートフォンと同レベルの機能性を目指し、パーソナライゼーションをより重視している。最大8つの個別プロファイルを保存でき、Bluetoothで2台の携帯電話を同時に接続可能で、スマートフォン・ミラーリング機能が標準で備わっている。また、新しい音声コントロール機能「OKプジョー(OK Peugeot)」を使って、道路から目を離さずに各設定を変更することができる。
エアコンユニットを小型化したことで、センターコンソールのデザインは大きく変化。ボタン式のシフトセレクター(AT車にはスティックがない)、ドライブモードスイッチ、スマートフォン充電パッド、34Lの収納キャビネット、USBソケットを配置している。
また、インテリアには、プジョーの高級志向を示すさまざまな演出が施されている。グレードに応じてアルカンターラやエンボスレザーが採用されているほか、フロントシートには10ウェイ電動調整機能とマルチプログラムの空気圧マッサージシステムが装備されている。
また、「GT」以上のグレードには、車内に入る空気をろ過し、タッチスクリーン上に空気清浄度を表示する新機能「エア・クオリティ・システム」が搭載されている。
プジョーによると、新型308のドライブ・アシスト2.0パッケージは、「自動運転へのさらなるステップ」を表しているという。長距離ブラインド・スポット・モニター、リア・トラフィックアラート、バックカメラ用洗浄ノズル、360度パーキング・アシスト、バック時に下がるサイドミラーなどの新機能がオプションまたは標準で装備されている。
プジョーは新型308の価格を明らかにしていないが、総保有コスト(TCO)の観点から、ハイブリッドモデルと内燃機関モデルの価格を同等にすることを目指している。だが、現行の2万1270ポンド(320万円)よりも若干高くなると予想される。