【日産の遊び心】ノート・プレイ・ギア・コンセプト 実は市販品で再現可?

公開 : 2021.03.24 05:45  更新 : 2021.10.13 12:14

東京オートサロン向けに発表された日産ノートのコンセプトカー。この「ギア感」実は既製品で再現可能だったのです。

「ノート・プレイ・ギア・コンセプト」?

text:Kouichi Kobuna(小鮒康一)
editor:Taro Ueno(上野太朗)

残念ながら2021年はリアルイベントとしての東京オートサロンは中止となってしまったが、各メーカーともオートサロンに向けたさまざまなコンセプトカーを用意していた。

今回紹介するのは日産自動車がオートサロンに向けて制作した「ノート・プレイ・ギア・コンセプト」である。

ノート・プレイ・ギア・コンセプト
ノート・プレイ・ギア・コンセプト    日産

昨年12月に3代目へとフルモデルチェンジを果たした新型ノートをベースとしたこのモデルは、ノートが持つ電動車ならではのスポーティーさを強調したモデル。

当初公開されたイメージ写真では雪の上を疾走するシーンが使用されていたが、これは新型ノート発表時に追加がアナウンスされていた4WDモデルを想起させる狙いもあったんだとか(コンセプトカー自体は2WD車がベース)。

ノート・プレイ・ギア・コンセプトは、コンセプトカーらしい印象を与えるマットダークグレイメタリックのボディにマットピンクゴールドのアクセントカラーを配した独特なコントラスト。

なんとなくまもなく登場されるといわれているアリアにも似たイメージとなっているが、これはそこを狙ったものとのことだ。

ちなみにこのアクセントカラーのマットピンクゴールドは、日産自動車内の女性社員からのヒアリングを重ね、カッパーでもなくゴールドでもない「ピンクゴールド」という金属調の質感を持った自信作。

マットカラーでありながら金属感も持ちあわせているという何とも不思議なカラーとなっている。

実は市販品のエアロパーツ類

ノート・プレイ・ギア・コンセプトに装着されたエアロパーツ類、マットピンクゴールドに塗装されているフロント、サイド、リアがよりスポーティーな雰囲気を与えている。

実はこのエアロパーツ類、すでにディーラーオプション品としてリリースされているものであり、それをオリジナルカラーで塗り分けているだけなのだ。

ノート・プレイ・ギア・コンセプト
ノート・プレイ・ギア・コンセプト    日産

つまり、だれでもディーラーで注文することができ、装着するだけでこのコンセプトモデルと同様のエクステリアを手にすることができるというワケ。

なお余談ではあるが、この3点のエアロパーツは単体で買うよりもお安く購入することができる「エクステリア・パッケージ」も用意されている。

そしてノート・プレイ・ギア・コンセプトの「ギア感」を強調しているのが、屋根に備わっているルーフボックスだろう。

実はこちらもスーリー社製の市販品なのだが、あえて全高が低くワイドなタイプのものをチョイスすることで、ルーフボックスを装着していながらもロー&ワイドな印象を与えてくれているのである。

ただ、ルーフボックスをそのまま装着するとベースキャリアの「足」の部分が黒く目立ってしまうため、わざわざ足の部分だけマットピンクゴールドにしている点も芸が細かい。

この辺りのきめ細やかさはさすがメーカー謹製といったところで、愛車のカスタマイズの参考にしたいポイントだ。

記事に関わった人々

  • 小鮒康一

    Koichi Kobuna

    1979年生まれ。幼少のころに再放送されていた「西部警察」によってクルマに目覚めるも、学生時代はクルマと無縁の生活を送る。免許取得後にその想いが再燃し、気づけば旧車からEV、軽自動車まで幅広い車種を所有することに。どちらかというとヘンテコなクルマを愛し、最近では格安車を拾ってきてはそれなりに仕上げることに歓びを見出した、尿酸値高い系男子。

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