メルセデス・ベンツVクラス、フルモデルチェンジ
公開 : 2014.01.31 19:00 更新 : 2017.06.01 02:14
新しいメルセデス・ベンツVクラスが登場した。英国では来年3月から発売が予定されている。
日本では現行モデルにあたる2代目もVクラスと呼ばれているが、海外では2代目はビアノという名前でセールスされていた。しかし、今回のフルモデルチェンジに際し、3代目には再びVクラスというネーミングも復活した。
2013年にカタログから消滅したRクラスは、期待はずれのセールスであったが、このVクラスは現在のRクラスのオーナーにもアピールするという。生産は、スペインのヴィトリア工場で行われることになる。
Vクラスは、特にフロント・フェイスは現行のメルセデスの乗用車に共通するタッチが与えられている。また豪華なキャビンや、高品質なダッシュボード、そして最新のコマンド・インフォテーメント・システムも特徴だ。
最新のSクラスでも使用される艶消しのウッドや、ナッパ・レザーなどによってそのインテリアはハイクラスのフィーリングが醸しだされている。また、6つのエアバッグは標準となる。ステアリング・ホイールはCクラスからの流用だ。
「アップグレードというよりも、完全に新しいものを創りだした。」とメルセデス・ベンツのバン部門のチーフ・デザイナーであるカイ・シーバーはそのインテリアについて語っている。
「われわれはMPVに、本当のパッセンジャー・カーとしてのキャラクターを与えたかった。」ともコメントしている。
ボディは2つの長さがあり、リアのスライティング・ドアはボディの長さによって1つ、あるいは2つとなる。ボディ全長は、ショート・バージョンが5170mm、ロング・バージョンが5370mmだ。全長は1880mmで、メルセデス・ベンツによれば、標準的な多層駐車場や洗車機に入るサイズだとい。
シートは2+2+2の6シーターが標準だが、最大2+3+3の8シーターとなる。また、オプションとしてラグジュアリーな寝台も選ぶことができる。これは、リア・シートがベッドになるものだ
フロント・シートは電動で、50°のリクライニング機能と、180°回転してリアに向けることもできる。
エンジンは、英国では2種類。161bhp/38.7kg-mの2.1ℓ4気筒ディーzると、188bhp/44.9kg-mの2.1ℓブルーテック・ハイブリッドだ。
2.1ℓのV220CDiは、標準的な6速マニュアル装着車で、17.5km/ℓという燃費と149g/kmというCO2排出量を持つ。また、V250ブルーテック・ハイブリッドは標準の7速オートマティックとの組み合わせで16.2km/ℓと157g/kmという値だ。0-100km/h加速は9.1病から13.8秒の間だという。
VクラスのFWDプラットフォームはベアノがベースだ。しかし20%程度のパーツしか流用されていないという。サスペンションも新しく、フロントがマクファーソン、リアがトレーリング・アームという構成。ステアリングはCクラスと共有する電気機械式のアシストを持つ。
また電気システムもCクラスから流用されるが、ソフトウェアは再プログラミングされ、センサーも専用のものとなっている。
安全面では、クロス・ウインド・アシスタントや、疲労検出システム、パーキング・アシスト、ブラインド・スポット・アシスト、衝突防止装置などが装備されることとなる。
価格は未だ発表されていない。