【クーペスタイルのEVか】レクサス 新型コンセプト、3月30日公開予定 UX300eに続く電動モデル?
公開 : 2021.03.24 06:05
レクサスは30日発表予定の新型コンセプトのティザー画像を公開。クーペ風のシルエットが確認できます。
e-TNGAベースのEV特化モデルか
レクサスは、来週公開予定の次世代EV(電気自動車)を予告する、新しいコンセプトカーのティーザー画像を公開した。
今回公開された画像では、クーペスタイルのボディを示唆するシルエットが確認できる。ボンネットをアップで見ると、前面がフラットな形状となっていることがわかる。
このコンセプトカーは、3月30日に公開される予定だ。
レクサスは、「新たなブランドビジョン」を紹介するという「レクサスの次世代モデルを予告する」と述べただけで、それ以上の詳細は明らかにしていない。しかし、レクサスはこれまで、このクルマがEV専用モデルであることを示唆してきた。
レクサスはハイブリッド車を多く展開しているものの、現時点で完全EVはUX300eのみで、これは従来のガソリン車をベースにしたものだ。今回のモデルは、親会社であるトヨタの新しいEV向けプラットフォーム「e-TNGA」をベースにしていると考えられる。
レクサス独自のデザインを表現
30日に公開されるコンセプトは、EVに対するレクサス流のデザインのあり方を示すものだが、市販に向けた準備がどれほど進んでいるかはまだ明らかではない。
デザイン部部長の須賀厚一は、ラジエーターが必要ないEVにおいて、レクサスの「スピンドルグリル」がどのように進化するかを示すものだと述べた。これは「レクサス独自のデザインを表現するチャンス」だという。
須賀氏によると、新型EVのデザインは「特定の形状ではなく、技術的な基盤を立体的に表現すること」に重点を置いているという。また、レクサスのドライビング・ダイナミクスからインスピレーションを得たデザインに取り組んでいると述べた。
レクサスはまた、4輪制御システム「ダイレクト4」の詳細もコンセプトカーと同時に発表する。
ダイレクト4は、電動モデルの車両性能、ハンドリング、制御、ドライバーの楽しみにおける「根本的な飛躍」を目的に、テクノロジーの中核となることを目指しているという。
ハイブリッド車と完全EVの両方に搭載することができ、フロントとリアの「eアクスル」を使用する。それぞれの車軸には高トルクの電気モーターが取り付けられており、1本のドライブシャフトを介して4つの車輪に独立してトルクを送ることができる。
このシステムは、各ホイールのパワーとトルクを自動的に調整でき、ダイナミックなコーナリング性能を実現すると同時に快適性を向上させ、騒音も低減するとしている。
電動モデルのチーフエンジニアである渡邊隆は、ダイレクト4について、フロントアクスルを駆動するガソリンエンジンと、リアにeアクスルを搭載したハイブリッドモデルでも利用できると述べた。