【環境に悪いクルマは罰金?】英国で導入進む「クリーンエアゾーン」とは 一部でハイブリッドも対象に
公開 : 2021.03.25 08:45
バース
時期:2021年3月15日
ゾーンの種類:クラスC
HGV、バス、コーチの1日あたりの料金:100ポンド(1万5000円)
タクシーの1日あたりの料金:9ポンド(1350円)
普通乗用車の1日あたりの料金:0ポンド
ロンドン以外でCAZが導入されたのは、バースが最初だ。2300万ポンド(34億7000万円)をかけて導入され、バース市の中心部を含む大規模なエリアが設定されている。クラスCであるということは、HGV、バス、コーチ、タクシーなどが、ユーロ6以前のディーゼル車やユーロ4以前のガソリン車の場合には、料金が課せられるということだ。
ただし、自家用の普通の乗用車は、通常通りにゾーン内を走行することができ、料金は発生しない。対象となる車両のドライバーは、車種によって料金が異なる。HGV、コーチ、バスなどは1日100ポンドがかかるが、タクシーは9ポンドで済む。
バーミンガム
時期:2021年6月1日
ゾーンの種類:クラスD
HGV、バス、コーチの1日あたりの料金:50ポンド(7500円)
タクシーの1日あたりの料金:8ポンド(1200円)
普通乗用車の1日あたりの料金:8ポンド(1200円)
バーミンガムでは、昨年からCAZが導入される予定だったが、新型コロナウイルスの影響で今年の夏に延期された。指定エリアはバーミンガムのA4540 ミドルウェイ・リング・ロード内のすべての道路を網羅するもので、リング・ロード自体は除外され、クラスDのゾーンとなる。つまり、バースのクラスCとは異なり、普通乗用車のドライバーは、HGV、バス、コーチ、タクシーのドライバーと同様に料金が発生することになる。しかし、バースと比べると、ゾーンの規模は小さい。
料金も比較的安い。HGV、バス、コーチは1日50ポンド、その他は8ポンドとなっている。また、身体障害者および身体障害者同乗者用の税クラスの車両は、40年以上前のヒストリックカー、オートバイ、スクールバスと同様に、CAZから永久的に除外される。さらに、居住者には2年間、低所得者には1年間の免除期間が設けられている。他のCAZとは異なり、バーミンガムではブルーバッジ所持者への免除はない。
レスター(予定)
時期:2021年夏
ゾーンの種類:クラスB
HGV、バス、コーチの1日あたりの料金:50ポンド(7500円/予定)
タクシーの1日あたりの料金:8ポンド(1200円/推定値)
普通乗用車の1日あたりの料金:0ポンド
レスターでは、2021年夏の終わりまでにCAZの導入を目指しているが、現在のところ、小規模なクラスBゾーンのみとなる予定だ。クラスBのため、CAZの対象となるのはタクシー、バス、コーチのみで、自家用車やバンは対象外となる。
金額はまだ確定していないが、市当局は、バーミンガムで導入されるものと同等の料金の導入を目指していると述べている。これにより、対象となるHGV、バス、コーチには1日あたり50ポンドが課せられることになる。乗用車は自由に移動することができ、対象のタクシーには8ポンドが課せられる。