【環境に悪いクルマは罰金?】英国で導入進む「クリーンエアゾーン」とは 一部でハイブリッドも対象に
公開 : 2021.03.25 08:45
オックスフォード
時期:2021年8月
ゾーンタイプ:不明
HGV、バス、コーチの1日あたりの料金:2ポンド(300円)、4ポンド(600円)、10ポンド(1500円)
タクシーの1日あたりの料金:2ポンド、4ポンド、10ポンド
普通乗用車の1日あたりの料金:2ポンド、4ポンド、10ポンド
オックスフォードは、CAZに似ているものの、より汎用性の高いゼロ・エミッション・ゾーン(ZEZ)を導入する。2015年に初めて提案されたZEZは、オックスフォード郡議会とオックスフォード市議会の承認を得て、8月に施行される予定だ。当初は、セント・マイケルズ・ストリートやニュー・イン・ホール・ストリートなど、市中心部の一握りの通りを対象とし、その後、市全体へと拡大される見込み。
ZEZは、CAZよりも罰則が緩い。例えば、対象時間は24時間365日ではなく、午前7時から午後7時の間だけ。料金は、他の都市よりもはるかに低く設定される。ゼロ・エミッション車は無料で通過できるが、それ以外の車両は1日2ポンドから10ポンドが課せられる。
CO2排出量が75g/km未満の車両は2ポンドで、2025年8月からは4ポンドに上昇する。ユーロ4のガソリン車またはユーロ6のディーゼル車には、4ポンド(同8ポンドに上昇)が課せられる。さらに汚染度の高い車両の場合は、10ポンド(同20ポンドに上昇)となりる。
すでにゾーン内に住んでいる人、商用車、ブルーバッジ所持者、障害者税クラスの車両には、料金の割引が適用される。
ブラッドフォード(予定)
時期:2021年10月
ゾーンの種類:クラスC
HGV、バス、コーチの1日あたりの料金:50ポンド(7500円/推定)
タクシーの1日あたりの料金:12.50ポンド(1880円/推定)、LGVとミニバスは9ポンド(1350円/推定)
普通乗用車の1日あたりの料金:0ポンド
ブラッドフォードのCAZ計画の成否は、政府による6000万ポンド(90億円)の支援を受けられるかどうかにかかっているが、これが承認されれば、2021年10月に市の中心部とその周辺地域にCAZを導入することができる。
ユーロ6に対応していないHGV、バス、コーチは、24時間365日対象となるこのゾーンに入るために1日50ポンド、LGVとミニバスは9ポンドが課金される。タクシーは排ガス基準を満たすことができなければ1日12.50ポンドという中途半端な金額を支払うことになるが、普通乗用車は現在のところ料金を免れている。
ブラッドフォード市議会はCAZと並行して、タクシーがプラグイン・ハイブリッド車やEVに切り換えることを奨励する施策を実施する。また、電動バスの導入も計画されている。