【環境に悪いクルマは罰金?】英国で導入進む「クリーンエアゾーン」とは 一部でハイブリッドも対象に
公開 : 2021.03.25 08:45
ロンドン
時期:2021年10月25日
ゾーンの種類:ULEZ
HGV、バス、コーチの1日あたりの料金:100ポンド(1万5000円)
タクシーの1日あたりの料金:12.50ポンド(1880円)
普通乗用車の1日あたりの料金:12.50ポンド(1880円)
英国最大の都市であるロンドンは、歴史的にグリーン・イノベーションの最前線に立ってきた。そのため、2021年も運転に関する規制が強化されることは驚くことではない。
ロンドンのULEZについて知っておくべきこと
2019年4月に導入された現行の超低排出ガスゾーン(ULEZ)を、ロンドン中心部の現在のエリアから、北環状道路(A406)と南環状道路(A205)に拡大する(環状道路そのものは除く)。現行のULEZと同様に、24時間365日適用される。ユーロ4またはユーロ6(車種により異なる)の基準を満たさない乗用車、バン、オートバイには料金が課せられる。バスやコーチは、障害者用の税クラスに該当しない限り、100ポンドを支払う必要がある。
最後に重要な変更が10月25日に予定されている。この日から、ハイブリッド車はULEZの料金が免除されなくなるのだ。
ブリストル
時期:2021年10月29日
ゾーンタイプ:クラスD
HGV、バス、コーチの1日あたりの料金:100ポンド(1万5000円)
タクシーの1日あたりの料金:9ポンド(1350円)
一般乗用車の1日あたりの料金:9ポンド(1350円)
ブリストルはスモールCAZ Dと呼ばれるものを採用する。比較的小さなエリアを対象とするが、汚染度の高い古い自家用車と商用車を制限する。常時適用され、ブリストルの中心部からテンプルキーとその周辺にまたがる比較的小さなエリアで構成される。
対象となるLGV、バス、コーチ、タクシー、および自家用車は、ゾーンに入る際に料金が発生する。大型車が1日100ポンド、自家用車が1日9ポンドと設定されているが、いくつかの免除措置が設けられている。すでにCAZ内に住んでいる人は、少なくとも1年間は料金を支払う必要がなく、ブリストル在住のブルーバッジ所持者や、仕事でゾーンに入らなければならない低所得者層のドライバーも免除される。また、ゾーン内の医療機関を訪れる車両も同様に料金を免れる。
ポーツマス(予定)
時期:2021年11月
ゾーンの種類:不明
HGV、バス、コーチの1日あたりの料金:50ポンド(7500円/推定)
タクシーの1日あたりの料金:10ポンド(1500円/推定)
一般乗用車の1日あたりの料金:10ポンド(1500円/推定)
ポーツマスのCAZ計画は、今後数か月以内に政府の承認を得て、2021年11月の施行に向けて、夏にはゾーンの設置作業が始まる予定だ。M275号線が市内に接する場所から、キングストン・ロード、フラットン・ロードを通ってガンワーフ・キーズに至り、再びM275号線に戻って、ポーツマス大学、市内の主要ショッピングセンター、港を囲むように計画されている。
対象のHGV、バス、コーチには50ポンド、タクシーには10ポンドが課せられる。ただし、障害者用の税クラスを持つ車両や軍用車両(海軍基地があるため)は、この料金が免除される。