【次期カングーと共同開発】メルセデス・ベンツ・シタン 試作車へ試乗 Tクラスに展開も 後編
公開 : 2021.04.02 19:05 更新 : 2021.05.12 21:08
商用車としてもミニバンとしても期待
次期シタンは車高が高く、柔らかいサスペンションが支えているため、ボディロールは明確に生じる。タイヤは17インチで205/55というサイズのスタッドレスだったが、氷点下近い気温でもグリップ力は非常に高かった。
従来のシタンは、メルセデス・ベンツの割には、というヒトコトがつきものだった。だが、まったく新開発となる2代目シタンでは、しっかり気になる部分の改善が図られたようだ。
完成したメルセデス・ベンツ・シタンを試乗できるのは、2021年の後半になる予定。しかし開発中のプロトタイプといえども、動的性能は確実に大きな進化を遂げていると感じた。
ハンドリングや乗り心地は、大幅に改善されている。走行時の洗練性や快適性も、段違いに良くなっていると思う。
インテリアは素材の質感が高められており、デザインも現代的なものになる。家族で移動するミニバンとして、Tクラスの強みになるに違いない。メルセデス・ベンツによれば、搭載される装備や機能はクラスベストの内容になるという。
新しいプラットフォームの採用で、荷室空間が広げられ、実用性も引き上げられている。商用車としての訴求力も増すことだろう。ユーロNCAPの衝突テストで5つ星が付けば、新しいメルセデス・ベンツ・シタンの注目度は一層高まるに違いない。