【毎日楽しいミドシップ】トヨタMR2 英国版クラシック・ガイド SW20型 濡れた路面に注意 前編
公開 : 2021.04.11 07:05
オーナーの意見を聞いてみる
「RAC(ロイヤル・オートモビル・クラブ)ラリーでマーシャルをしていた経験があります。ユハ・カンクネンがドライブする、トヨタ・セリカGT-FOURを目の当たりにしました」。と振り返るのはMR2のオーナー、コリン・マーレ。
「発表と同時に、2代目MR2を注文しました。ある日、コントロールを失い壁にクラッシュ。地元のディーラーへ修理を依頼したのですが、ひどい仕事で、交渉した結果トヨタから特別な取り引きの提案があったんです」
「10周年記念として250台限定で売られた特別仕様車の、62台目です。ずっとこのまま所有し続けるでしょう。妻のアイリーンとともに、MR2ドライバーズ・クラブのメンバーを楽しんでいます」
「今まで12万5000kmほど走りました。今でもスタイリングは飽きを感じません。サイドビューのアクセントとしてシルバーのピンストライプを入れました。どの角度からでも、見た目は気に入っています」
「定期的な点検以外、必要な整備はほとんどありません。今までにドイツへの旅行で故障し、ラジエター交換したことと、パワーステアリングのソレノイドを直したくらいです」
英国で掘り出し物を発見
トヨタMR2 GT Tバールーフ
登録:1995年 走行:15万1200km 価格:7950ポンド(119万円)
見た目の良い英国での正規輸入車。理想的な1台といえる。フェイスリフト後のモデルで、Tバールーフとエアコンを備えたGT。カリビアンブルーのボディが美しく、整備記録の内容も良い。
何より魅力的なのが、完全にオリジナル状態ということ。現オーナーは6年間、維持管理する中でモディファイしたい気持ちを抑え込んできたという。サイドシルの修理と防錆処理、ラジエターやオルタネーター、タイミングベルトの交換などが施されている。
トヨタMR2 GT Tバールーフ
登録:1997年 走行:5万9500km 価格:8950ポンド(134万円)
多くのMR2は日常的に乗られており、アズールブルーに塗られたこの個体のように走行距離が短い例は珍しい。エンジンルームやレザーのインテリアなど、細部まできれいな状態が保たれている。
サスペンションやクロームメッキされたカムカバーなど、モディファイの好みはそれぞれ。だがボディはアンダーシールが施され、ホイールも新調済み。ブレーキもオーバーホールされている。
中古車購入時の注意点などは後編にて。