【大蛇に呑み込まれる】ACコブラ 378スーパーブロワー Mk IVへ試乗 6.2L 588ps 前編
公開 : 2021.04.05 08:25
脈打つ爆音に思わず笑顔になる
見た目を引き締める、クラシカルな15インチのピンドライブ・アルミホイールの裏側には、レース仕様のブレーキキャリパーとベンチレーテッド・ディスクが収まっている。ホイールの直径ギリギリに。
インテリアの仕上げにも抜かりはない。ベーシックなデザインながら、職人が丁寧に縫製したレザー・バケットシートにアルミ製の3スポーク・ステアリングホイール、スミス社製のメーターが揃い、雰囲気は特別感たっぷり。
メーターはクロームのリングで飾られ、黒い盤面に白い文字が刻まれる。エアコンも標準装備だ。
最近のフォルクスワーゲン用ステアリングコラムが、少し雰囲気を壊しているが、全体のまとまりは良い。これまで以上に操縦しやすい。
雨天用に、プラスティック製サイドウインドウ付きのファブリックルーフが用意される。取り付けはちょっと厄介だけれど。トノーカバーのほか、オプションでハードトップも選べるという。
試乗日は幸運にも晴天。太陽の光を浴びながら、コブラをドライブできる。
アクセルペダルを踏んだ瞬間、大排気量のV8エンジンが爆音を放つ。思わず笑顔になれないのなら、一度カウンセリングへ行った方が良いかもしれない。
アイドリング中は、鼓動するように回転数がわずかに上下する。スーパーチャージャーが載った6.2LのLSAユニットは、まるで心臓のようだ。回転に合わせて、ボディにもドライバーにも、脈打つ振動が伝わってくる。
この続きは後編にて。