【詳細データテスト】フォルクスワーゲンID.3 広いが質感不足の室内 過不足ない走り 総じて満足
公開 : 2021.04.11 20:25 更新 : 2021.05.01 16:07
使い勝手 ★★★★★★★☆☆☆
インフォテインメント
エントリーグレードのライフでも、インフォテインメントシステムは10.0インチ画面のディスカバリープロ・ナビゲーションが標準装備される。全般的に動きはよく、グラフィックはリッチだ。
しかし、ベストな操作をするには習熟が必要で、慣れるまではクルマを停めて扱ったほうがいい。また、ゴルフVIIIで気になった使い勝手の問題、操作系のバックライトやショートカットボタンがないことは、ID.3でもそのままだった。
Apple CarPlayとAndroid Autoも標準搭載され、いずれもUSBでもBluetoothでも接続できる。ワイアレス経由では、2台のスマートフォンなどを同時接続することも可能だ。
音声認識デバイスも備えるが、期待したほど一貫してうまく機能してくれるわけではない。自然な指示を認識してくれるので、ラジオの選局はうまくいく。
ところが、ナビゲーションの住所入力は、テスト車の場合はほぼ不可能だった。町名、通り、番地の順を守らないと受け付けないのだ。改善を望みたい。
燈火類
エントリーグレードのライフでも、フルLEDのオートライトが標準装備される。ビジネス以上のグレードでは、フォルクスワーゲンがIQライトと呼ぶLEDマトリックスシステムが装備され、自動減光やコーナリングライトといった機能が備わる。
ステアリングとペダル
ブレーキペダルは左右にオフセットされることなく、運転席の中心線上に配置される。ドライビングポジションは快適で、シートは前後や上下に十分な調整しろが用意されている。ステアリングコラムのテレスコピック量がもう少しあれば、どのテスターでもピッタリくるポジションを取ることができたのだが。