【絶版モデルも比較】新型トヨタGR 86/スバルBRZ 後輪駆動&日本車ライバル5選
公開 : 2021.04.09 05:45 更新 : 2021.10.27 21:47
中古車も視野に入れると……
中古車も範疇にしてGR 86とBRZのライバルを探すとなると、その筆頭となるのがマツダのRX-8ではないだろうか。2013年まで発売されていたFRスポーツカーだ。
特徴は、他にないロータリー・エンジンを搭載していたこと。
ロータリー・エンジンは、トルク感こそ薄いものの、非常に滑らかに回る独特のフィーリングがあり、根強いファンが存在する。このエンジンがあるだけで購入する人がいたほどの特別なものであったのだ。
そして、4座の4ドアが観音開きで、後ろ側が短い、独特のフリースタイルドアを備えていることだ。
このユニークなドアを採用することで、4ドアでありながら、車体を短く切り詰めることができ、スポーツカーらしいスタイルと走りを実現できたことだ。
また、RX-8はターボのないロータリー・エンジンで、前期型で最高出力250psであったものを、後期型では235psにダウン。
実のところ、ロータリー・エンジンのコンパクトさを利用して、パワーよりもハンドリングの良さに注力したモデルでもあったのだ。
サイズと重量は、RX-8の方が大きく重いが、ハンドリングの楽しい4座FRスポーツという点ではGR 86/BRZと同じキャラクターとなるのだ。
唯一無二の「ホンダ」味わえるFR
続く、旧世代のFRスポーツカーといえば2009年まで発売されていたホンダのS2000も忘れてはならない。
こちらは2座のオープンカーではあるが、最高出力250psを誇った2LのNAエンジンが最大の魅力だ。
なんと、今から20年以上も前の1999年のデビューでありながら最新のGR 86とBRZよりもパワフルであったというから驚くばかりだ。
ただし、2005年のマイナーチェンジで、使いやすさを重視するため排気量を2.2Lに拡大してトルクをアップしている。
強烈なNAエンジンという、GR 86/BRZとは、また違ったホンダらしい個性の強いスポーツカーであったのだ。
日産のあの名車もライバルに
そして、最後に挙げる旧世代のライバルは、日産のシルビアだ。
最終モデルとなるS15型は、2002年に発売が終了している。少し古くなるが、4座のFRクーペという点では、GR 86/BRZと同じ。
2Lの4気筒エンジンを搭載しており、NAとターボがラインナップされていた。
NAが165ps程度だが、ターボは250psも出ており、やはり最新のGR 86/BRZよりもパワフルであった。中古車の数は、それなりに多いけれど、程度の良いクルマは200万円以上することもざら。
今後は、さらに高くなる可能性もあるほどの人気モデルだ。