【やり手のニューフェイス】ヒュンダイi20 Nへ試乗 フィエスタST最大のライバル 前編
公開 : 2021.04.21 08:25
エネルギッシュな空気感の車内
ボディに散りばめられた赤のアクセントカラーに、しっかり機能しそうなディフューザー、フロントグリルのラインから左右に広がるクールなヘッドライト。やる気に溢れている。
大きいフロントグリルを覗くと、両端まで穴が空いている。奥に待ち構える大容量のインタークーラーを、しっかり冷やすため。好戦的なi20 Nの見た目を、気に入る読者も多いだろう。少なくとも、フィエスタSTと並んでも充分にハンサムだと思う。
ヒュンダイは世界ラリー選手権に参戦し、主役級の活躍を見せている。これだけの見た目をi20へ与えても、充分納得できるのではないだろうか。
インテリアは質感が高まり、退屈さは薄らいだ。レザー張りのバケットシートには水色のステッチが入り、見た目もかなりイイ。
フィエスタSTのレカロシートほど、ピッタリと身体にフィットするわけではないものの、サポート性は高い。長距離ドライブでも快適に座っていられそうだ。
ステアリングホイールの直径は丁度よく、形状も好印象。握った質感も高く、価格が倍くらいするスポーツクーペに付いていても違和感がないほど。
車内を見渡すと、安っぽい硬質なプラスティック製部品が上手に隠されている。雰囲気は単調ながら、ダッシュボードには細かなテクスチャーが与えられ、デジタルモニターが面をえぐるように鎮座。水色の差し色が鮮やかだ。
ミニ・クーパーSのような個性はない。しかしフィエスタSTやトヨタGRヤリスより、エネルギッシュな空気感はある。
この続きは後編にて。