【頂点に君臨する最上級EVセダン】新型メルセデス・ベンツEQS 発表 航続距離770km
公開 : 2021.04.17 06:05 更新 : 2021.04.27 07:08
最新のハイパー・スクリーン搭載
EQSのインテリアは、メルセデスが新たに開発したデジタル・ハイパー・スクリーンが中心となっている。ダッシュボードの幅全体に伸びる一体型の曲面スクリーンで、計器類、インフォテインメントおよびエアコン、助手席側ディスプレイの計3つのデジタルディスプレイが配置されている。
また、EQSの後輪操舵システムの操舵角を10.0度に拡大し、10.9mの最小回転半径を実現するなど、さまざまな機能をアップデートすることができる無線ソフトウェア機能を備えている。また、サブスクリプションや、「フリー・ソフトウェア・テストフェーズ」と呼ばれる機能も搭載されている。
高い位置に設置されたセンターコンソールがフロントシートを分割し、ほぼフラットなフロアによってSクラスよりも広い後部座席のスペースを確保している。
EQSには、多くのライバル車に見られるようなフロントの収納スペースはないが、610LのトランクルームはSクラスよりも60L多く、分割可倒式リアシートを倒すと1770Lになる。
航続距離770km、AMGモデルも
後輪駆動のEQS 450では、リアに搭載された非同期電気モーターが最高出力334ps、最大トルク46.7kg-mを発揮する。初期の最上位モデルであるEQS 580では、両車軸にモーターを搭載し、最高出力523ps、最大トルク87.2kg-mを発揮する。
両モデルとも、107.8kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載しており、エネルギー含有量はEQCのものよりも最大26%高く、WLTPテストサイクルでの航続距離は最大770kmとされている。
来年には、より小容量のバッテリーを搭載し、航続距離と価格を抑えたモデルを発売する予定だが、その詳細はまだ明らかにされていない。
メルセデスの発表によると、2480kgのEQS 450の0-100km/h加速は6.2秒、フル・トルクベクタリングを採用した2585kgのEQS 580では4.3秒となっている。両モデルともに、最高速度は210km/hに抑えられている。
また、メルセデスのAMGパフォーマンスカー部門からは、さらにパワフルなモデルが計画されている。EQS 580と同じデュアルモーターを搭載し、総出力は700psを超える予定で、今年後半に発表される予定だ。