【鋭さそのままに】ルノー・メガーヌR.S.試乗 オーナーにはわかる「着実な進化」

公開 : 2021.05.02 05:45  更新 : 2021.10.11 14:50

今がラストチャンス?

つい先ごろ、ロータス・エリーゼのファイナルモデルがリリースされ、日本割り当て分が即完売になったらしい。

こんなご時世でもクルマ好きの瞬発力はすごいのである。

ルノー・メガーヌR.S.
ルノーメガーヌR.S.    神村 聖

エリーゼの場合、後継モデルが大きく重くなるのでは? といったうわさ話が拍車をかけているのかもしれない。

けれどメガーヌR.S.にもこれと似たような切迫感を抱いた。

なぜならルノー・スポールがアルピーヌ内に吸収されてしまった今、現行ルーテシアにR.S.モデルが用意されないことは公式にとアナウンスされているし、それはメガーヌの次期モデルに関しても同様だからである。

しかも今回小耳にはさんだ話として、以前からR.S.モデルは日本市場での売れ行きが好調だが、昨今はその傾向がより強まっているらしい。

というのも本国フランスでメガーヌR.S.を手に入れようとした場合、排気ガス規制がネックとなり100万円ほどの税金を余計に払う必要があるからだという。

日本の法規制が遅れている(?)という部分はさておき、クルマ好きにとってメガーヌR.S.のようなピュア・ガソリンのスポーティモデルの新車を手に入れられる期限は確実に迫っているのである。

かつてニュル最速の覇権を争っていたシビック・タイプRはホンダのイギリス工場閉鎖によって命脈が尽きている。

メガーヌR.S.の周りを見渡しても、ここまで職人の手でしっかりチューニングされたFFハッチは見当たらない。今がラストチャンス! というのは1つの真実なのである。

記事に関わった人々

  • 吉田拓生

    Takuo Yoshida

    1972年生まれ。編集部員を経てモータリングライターとして独立。新旧あらゆるクルマの評価が得意。MGBとMGミジェット(レーシング)が趣味車。フィアット・パンダ4x4/メルセデスBクラスがアシグルマ。森に棲み、畑を耕し蜜蜂の世話をし、薪を割るカントリーライフの実践者でもあるため、農道のポルシェ(スバル・サンバー・トラック)を溺愛。
  • 神村聖

    Satoshi Kamimura

    1967年生まれ。大阪写真専門学校卒業後、都内のスタジオや個人写真事務所のアシスタントを経て、1994年に独立してフリーランスに。以後、自動車専門誌を中心に活躍中。走るのが大好きで、愛車はトヨタMR2(SW20)/スバル・レヴォーグ2.0GT。趣味はスノーボードと全国のお城を巡る旅をしている。

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