【GLBの純EV版が発表】メルセデス・ベンツEQB 英国へは292psの350から 7シーターも可

公開 : 2021.04.19 16:10  更新 : 2021.05.14 07:40

コンパクトSUVのGLBをベースとした純EV、EQBの情報が明らかに。英国へはEQB 350として、292psと418kmのスペックで導入される見込みです。

英国へは292psで四輪駆動のEQB 350から

text:Greg Kable(グレッグ・ケーブル)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
2021年4月19日の上海モーターショー開幕に合わせ、メルセデス・ベンツから純EVのSUV、EQBが発表された。拡大し続けるEQブランドのモデルとして、2021年後半には英国へ上陸予定となっている。

アウディQ4 Eトロンのライバルに相当するEQBは、GLBがベース。ドライブトレインは、ひと回り小さいEQAと共有する。英国を含む欧州市場のEQBは、ハンガリーのケチュケメート工場で生産される。

メルセデス・ベンツEQB(欧州仕様)
メルセデス・ベンツEQB(欧州仕様)

詳細は明らかになっていないものの、英国へ最初に導入されるのはトップグレードのEQB 350 4マティックとなる見込み。フロントに非同期モーターとリアに同期モーターを搭載し、合計の最高出力は292psとなる。

EQBにはこのほかに、190psの前輪駆動となるEQB 250と、244psの四輪駆動となるEQB 300 4マティックが登場する予定。この2種類はどちらも、2022年までは英国へは導入されないようだ。

リアシートの下に搭載されるリチウムイオン・バッテリーの容量は、EQB 350で66kWh。メルセデス・ベンツの関連企業、ドイツ・アキュモーティブ社が製造する。充電能力はACシステムで最大11kW、DCシステムで最大100kWに対応する。

動的性能の数字も明らかにはなっていないが、メルセデス・ベンツによればEQB 350の0-100km/h加速は6.0秒程度。電費は5.1km/Wh、航続距離は418kmになるという。

インテリアはGLB譲り 7シーターも可

EQBは、内燃エンジンを搭載したGLBとの差別化を図るため、カバーの付いたフロントグリルなど、EQらしいスタイリング変更を受ける。ライト周りの処理やバンパーも、独自デザインが与えられる。

アルミホイールは、18インチから20インチをラインナップする。英国仕様ではオプションとして、スタイリング・パッケージのAMGラインが選択可能。こちらには、専用バンパーと20インチのアルミホイールが組まれる。

メルセデス・ベンツEQB(欧州仕様)
メルセデス・ベンツEQB(欧州仕様)

インテリアには、専用グラフィックによるモニター式のデジタルメーターと内装トリムを採用。アルミニウム風のエアコン送風口やダッシュボード周りは、新色のローズゴールドで仕立てられる。間接照明も備わる。

それ以外の部分は、基本的にGLBと共有。定員は5名のほか、7名も指定可能なところがポイントだろう。

MFAプラットフォームへは純EVとして変更が加えられ、5シーターの荷室容量はGLBより75L小さい495Lとなる。リアシートを折り畳めば、1710Lにまで拡大できる。

EQBは当初、フランス東部のハンバッハにあったスマート用の工場で生産予定だった。しかし英国の多国籍企業イネオス社に売却され、開発の進むオフローダー、グレナディアの生産拠点となってしまった。

結果、GLBのほか、GLASSやCLAシューティングブレークの製造をまかなうハンガリー・ケチュケメート工場での製造が決まったという。

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