【ハンドリング輝くワゴン】プジョー508 PSE SW ハイブリッド4へ試乗 1.6LのPHEV 前編
公開 : 2021.04.29 08:25 更新 : 2021.07.27 14:50
総合360psで0-100km/h加速は5.2秒
その結果、508 PSEのシステム総合での最高出力は360psとなる。電気モーターだけでの航続距離は41km。CO2の排出量は46g/kmに抑えられている。
ボディ自体は変わらないものの、左右のタイヤの間隔、トレッドは広げられ、専用バンパーには鮮やかなクリプトナイト・イエローがあしらわれる。鮮烈な見た目ほど、速くなっているのだろうか。PHEV化に伴い、車重は1875kgもある。
508 PSE SWは、0-100km/hh加速を5.2秒でこなし、ステーションワゴンとしては俊足。だが、ハイブリッドの載らないAMGのC43 ステーションワゴンやBMW M340i ツーリング、マイルド・ハイブリッドのアウディS4アバントと比べると、0.5秒ほど遅い。
ボルボのポールスター・エンジニアードは508 PSEとコンセプトが近いが、向こうは410psもある。0-100km/h加速は5秒を余裕で切る。比べてみると、プジョーのパッケージングにもの足りなさを感じなくもない。
ただし、PHEVのステーションワゴンの場合、加速性能が最重要項目にはならないだろう。ライバルと同様、508 PSEは速いだけでなく、家族で長距離ドライブも楽しめるクルマとして仕立てられている。
ゆったりとも走れるが、状況によってはドライバーを満たしてくれる。PSEのアップグレードも、そこへ焦点が向けられている。
トレッドは明確に広げられた。専用のウイッシュボーンを採用し、フロント側で24mm、リアはスペーサーを用いて12mm拡大している。ネガティブキャンバーも強められた。タイヤはミシュラン・パイロットスポーツ4Sを履く。
この続きは後編にて。