【地球1周を走ったミニ】BMCミニ ジャックとジルの大冒険 アジア〜欧州 レストア 後編
公開 : 2021.05.08 17:45
「ジャック」と「ジル」に再会したフェリス
美しさを取り戻したボディは、当時のイベントを後援したイアン・デューリーが属したバンド、ザ・ブロックヘッズのステッカーで仕上げられた。1980年当時のように。
2年間に及ぶ大々的なレストアを経て、「ジャック」と「ジル」は2019年のロンドン・クラシックカーショーでお披露目。会場でも特に人気の出展車両になった。
オーナーのリンゼイは、2台のミニとの再会を果たすべく、ドライバーを務めたフェリスを会場に招いた。「2台を見た時は、とても嬉しかったです。運転席に座ると、素晴らしい思い出が一気によみがえりましたよ」。フェリスが話す。
「素晴らしいレストアを成し遂げましたね。新しい時より、良いですよ」
2020年は大冒険からの40周年という節目だったが、リンゼイの計画は新型コロナウイルスの蔓延で妨げられてしまった。「フェリスと一緒に、グッドウッド・フェスティバルに出たいと考えています」
レストアを機に、フェリスはフェイスブックへ旅の記憶を振り返る投稿を始めている。毎週火曜日に、新しい記事が追加になる。「旅をする機会のない1年でしたから、40年前の冒険を振り返るのに良いタイミングだと思ったんです」
「どれだけ過酷な旅だったか、再確認できています。成し遂げた成果を誇りに感じます」
ミニで地球1周を走ったフェリスは、妻のメアリーと一緒に四輪駆動車で南アフリカ横断の旅を計画している。彼のキャリアの引退冒険として。フェリスの挑戦心がロックダウンされることは、まだ先のことになりそうだ。