【先見の明】初代ホンダ・ヴェゼルの功績 クーペ風/コンパクトSUV 世界を先取り
公開 : 2021.04.22 17:05 更新 : 2021.04.22 17:43
BセグSUV市場 ヴェゼルが切り開いた?
ところがフタを空けてみれば、ヴェゼルは大ヒットモデルとなる。
2014年は日本国内だけで9万台以上を売って、年間ランキング7位となる。SUVとしては最上位だ。
翌2015年は9位となるが、それでもSUVとしてトップ。2016年も年間8位とベスト10圏内をキープしたのだ。
そして、2020年までに世界累計販売327万台(日本で42万台)を達成する。2013年12月からの販売なので、実質は2014年から2020年まで7年。1年平均で46万7000台という十分な数字を残すことに成功したのだ。
新しいジャンルの成功があれば、当然、ライバルはマネをするもの。
現在、BセグメントSUVは、トヨタのC-HRとヤリス・クロス、日産のキックス、マツダのCX-3が国内市場を争っている。
海外に目を移せば、フォルクスワーゲンのTクロス、アウディQ2、ルノー・キャプチャー、C3エアクロス、プジョー2008、フィアット500X、フォード・エコスポーツが鎬を削るという厳しい状況となった。
ほとんどライバル不在であった2010年代前半とは、うってかわりBセグメントSUVは大激戦区となっているのだ。
そうしたBセグメントSUVの世界的な大ブームを1台で生み出したとはいわないが、それでもヴェゼルがブーム牽引の一助となったことは間違いない。
ライバル伯仲となった今、2代目の戦いは初代ほど楽なものとはならないだろう。どのような戦いになるのかに注目したい。