【詳細データテスト】フォルクスワーゲン・ゴルフR 加速はスムース 低速の乗り心地に難 高価すぎる

公開 : 2021.04.24 20:25  更新 : 2021.05.05 07:44

内装 ★★★★★★★★☆☆

フォルクスワーゲンがゴルフRのインテリアにできることは限られているが、もし深いバケットシートを据え付け、もっとワイルドでレーシーに仕上げられたとしても、そうはしなかったはずだ。Rを冠するゴルフは、歴代いずれも控えめに仕立てられてきた。その伝統は、最新版でも変わらない。

たしかに、ゴルフの速いバージョンに乗っていることは間違いなくわかる。デザインの多くをGTIと共有しているのだ。ブルーのチェック柄が入ったファブリックに、レザーとアルカンターラを組み合わせたシートは、このクルマの正確にピッタリくる。

シンプルなインテリアには、スポーティなシートやステアリングホイールが装着される。運転に集中できて快適な環境だ。ただし、インフォテインメントシステムの操作性には問題がある。
シンプルなインテリアには、スポーティなシートやステアリングホイールが装着される。運転に集中できて快適な環境だ。ただし、インフォテインメントシステムの操作性には問題がある。    MAX EDLESTON

それは穴開け加工された黒いレザーのステアリングホイールや、アルカンターラのドアトリムにもいえることだ。リアシートも深さがある。そして、各部にRのロゴがあしらわれる。

さらに満足感を、とくにパフォーマンスカーにおいて覚えるのはシンプルさだ。それをフォルクスワーゲンは、ゴルフのキャビンの構造にもたらしている。

昔ながらのシフトレバーに代わるのは、シフトバイワイアのスイッチ的なノブだ。それ自体は魅力的なアイテムではないが、幾らかの省スペースにはなっている。また、ダッシュボードのカーボン調トリムや、明らかに硬いプラスティックにはがっかりするかもしれないが、有機的なシェイプのモールディングはモダンな感じで悪くない。

インフォテインメントシステムを使う必要さえなければ、気を散らされる要素はほとんどない。直感的に運転できるドライビングポジションと、十分な広さだけがそこにはある。

充実した標準装備には、30色のアンビエントライトや10.0インチ画面のデジタルコックピットプロ、USB−C充電ポート、ワイアレス充電デバイス、パーキングセンサーが含まれる。

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