【デザインだけじゃない】新型ヴェゼルの注目点 3選 車中泊/Wi-Fi/最低地上高
公開 : 2021.04.22 11:33
車中泊できる「ダイブダウン」
新型ヴェゼルは、先代と同様、そしてNシリーズなどの軽自動車やフィットとも同様の、ホンダ独自のセンタータンク・レイアウトを採用している。
これは、薄型の燃料タンクをフロントシートの下に配置することでリアシートやラゲッジスペースの床を低くすることができる、ホンダの特許技術だ。
そのため、リアシートはシートバックを前に倒すことはもちろん、座面を跳ね上げる(チップアップ)ことで、ラゲッジスペースには積めないような背の高い荷物を積載できるなど、使い勝手がいい。
リアシートバックは6:4の分割可倒式で、しかもシートバックを倒すと座面が「ダイブダウン」する。
これにより、ラゲッジスペースのフロアから続く、広々としたフラットスペースが生まれる。
この状態の奥行きは、最長で約190cm。つまり、よほどの高身長の人でない限りは、2名くらいの車中泊が可能になるわけだ。
ラゲッジの広さも十分で、定員乗車時でも中型スーツケースなら4個、シートバックを全倒すればロードサイクルを2台は積載可能。
トノカバーは吊り下げ式で、上級グレードにはハンズフリーの電動式テールゲートに予約クローズ機能も採用するなど、レジャービークルとしての基本性能に抜かりはない。
車内が、Wi-Fiスポットに?
新型ヴェゼルは、新世代コネクテッド技術を搭載した車載通信モジュール「ホンダコネクト」を装備。
安心・快適なカーライフが楽しめるコネクテッドサービス「ホンダ・トータルケア・プレミアム」を利用できる。
これにより、自分のスマートフォンがクルマのキーになる「デジタルキー」、カーナビの「自動地図更新」、車内で使いやすいアプリを提供する「ホンダ・アプリセンター」、ボタンひとつでオペレーターが対応する「緊急サポートセンター」など、さまざまな機能を利用できる。
とくに注目したいのは、「車内Wi-Fi」だろう。
つまり、ホンダコネクトによってクルマがWi-Fiスポットとなるわけだ。
スマートフォン、タブレット、ゲーム機器などをクルマのWi-Fiと接続して、音楽、動画、ゲームなどを楽しめる。もちろん、パソコンの接続も可能だから、昨今のコロナ禍によってテレワークを行うビジネスマンにもありがたい。
SUVならではの機動性を生かして、リゾートまで出かけて、そこでワーケーションを……なんて考えている人にも、この車内Wi-Fiはけっこう使える装備であることは間違いない。
なお、通信量は車内のディスプレイを通して、必要な分だけ購入することができる。