【新型ヴェゼルそっくり】上海ショーにEV試作車 未来のヴェゼルに?
公開 : 2021.04.22 12:18 更新 : 2021.07.08 12:59
新型ホンダ・ヴェゼルにそっくりなEV「SUV eプロトタイプ」が上海でデビュー。ヴェゼルの未来になるか?
ヴェゼルそっくりの試作車 上海で
ホンダは、2021年4月19日から中国上海において開催された「2021年上海モーターショー」において「ホンダ SUV e:protoyupe(イー・プロトタイプ)」を世界初公開した。
これは、中国におけるホンダ・ブランドとして初のEVのプロトタイプだ。このプロトタイプをもとにした量産車を2022年春から発売するという。
中国において、今後5年間で10機種のEVを投入するとアナウンスするホンダとして、これが第1弾モデルとなる。
ここで、驚いたのはホンダSUV eプロトタイプの姿だ。
顔つきこそ、ラジエター前をふさいだEVらしいものだが、全体としては日本で4月23日に発売されたばかりのヴェゼルにそっくりなのだ。
薄くボンネットの上側に張り付くようなヘッドライトをはじめ、ボディサイドをフロントからリアまで突き抜ける1本のプレスライン、窓の形、左右につながるリアのストップラインのデザインまで、どう見てもヴェゼルと同じだ。
その姿を見る限り、ホンダSUV eプロトタイプは、新型ヴェゼルと車体を共有しているとしか思えない。
一方で、日本で発売されている新型ヴェゼルは、エンジン車とハイブリッド車の2本立てで、EVは存在しない。
しかし、中国の発表を考えれば、ヴェゼルにはEV版をリリースすることが可能なのだろう。
では、日本においてヴェゼルは、EVモデルをリリースするのか? それとも、さらなる派生モデルが誕生するのだろうか?
日本向けにヴェゼルをベースにした、どんな電動車両が可能となるのかを予想してみたい。
ヴェゼルのピュアEV あり得る?
まず、中国向けと同じ、ヴェゼルのピュアなEV版の可能性だ。
中国で売られるくらいなのだから、当然、日本で販売することも可能なはず。
エンジン車とEVを同じ車体で実現するのは、すでにプジョー208や2008、マツダのMX-30という先達もいる。
ヴェゼルが同じように販売されるとしても、おかしなことはない。
ましてや、車体中央の下部に燃料タンクを置くセンター・タンク・レイアウトのヴェゼルであれば、その燃料タンク部分を電池に置き換えることも可能なはず。
つまり、電池を搭載しやすいのだ。
しかし、日本におけるEVの販売状況は甘くはない。