【新型ヴェゼルそっくり】上海ショーにEV試作車 未来のヴェゼルに?
公開 : 2021.04.22 12:18 更新 : 2021.07.08 12:59
日本でEV厳しく PHEV版なら?
一般法人日本自動車販売協会連合会が発表する「燃料別販売台数(乗用車)」を見ると、ホンダeを昨年秋に発売したホンダのEV新車登録台数は、2020年中は月間200台以下であり、2021年になると1月124台、2月91台、3月57台と尻すぼみだ。
同じくMX-30 EVを2021年1月に発売したマツダも1月こそ月間97台を登録したものの、2月は29台、3月は12台と苦戦している。
こうした状況を鑑みると、新型ヴェゼルのEV版の日本発売は難しいのではないだろうか。
しかし、別の方策もある。ヴェゼルのPHEV(プラグインハイブリッド)版だ。
現在の、ヴェゼルのハイブリッドに搭載されている電池を大きくして、充電用のプラグを追加する。これは、見方によっては、発電用エンジンを搭載するEVともとれる。
いわゆるレンジエクステンダー付きEVだ。
特にホンダのe:HEVというハイブリッドシステムは、エンジンの働きの中心が発電で、駆動をもっぱらモーターに任せるというもの。非常にEVに近いのだ。
これをPHEV化すれば、その性格は、ハイブリッドというよりもレンジエクステンダー付きEVの方に近くなる。
こうした手法は、近く投入されるマツダのMX-30EVのレンジエクステンダー付きに近いものだ。
ピュアEVとして搭載する電池容量が少なめに感じても、発電用エンジンを搭載しているのだから、使い勝手は逆に良いというわけだ。
ヴェゼルのPHEV化は容易なはず
実際にヴェゼルのPHEV化は容易なはずだ。
ちょうど、SUV eプロトタイプが発表された上海モーターショーで、ホンダは「BREEZE PHEV」を発表している。
これは、いわゆるCR-Vの2モーター式ハイブリッドをPHEV化したもの。今年の後半に発売するというから、技術的には完成の域にある。
つまり技術的には問題ないのだ。
そして、日本においては、EVよりもPHEVの方が馴染み深い。
すでに三菱アウトランダーPHEVとエクリプス・クロスPHEV、トヨタRAV4 PHVが発売されており、どれもEVより数多く売れているのだ。
「2030年の四輪車販売数の3分の2を電動車に置換する」と言うホンダなのだから、電動車車両は中国に限らず、日本においても続々と登場するはず。
その1つとして日本ではヴェゼルPHEVが登場すれば、きっと話題となることだろう。