【世界初】ホンダ・レジェンド自動運転レベル3「ホンダ・センシング・エリート」体験
公開 : 2021.05.03 05:45
世界初自動運転レベル3「ホンダ・センシング・エリート」搭載のレジェンドに乗車。体験会の様子をお伝えします。
発売発表1か月半後の初試乗
ホンダが2021年3月4日に発表した、世界初の自動運転レベル3機能「ホンダ・センシング・エリート」搭載の新型「レジェンド」に都内で試乗することができた。
日時は2021年4月20日の午後2時過ぎ。場所は、東京の臨海部であるお台場地区だ。
自動車メーカー、自動車部品メーカー、ベンチャー、そして大学など、国による産学官連携プロジェクトの一環として、自動運転や高度な運転支援システムを搭載する最新モデルのメディア向け合同試乗会がおこなわれたのだ。
試乗前のブリーフィングは10分程度と短かった。
なぜならば、メディア向けには2月から3月にかけてオンラインでの記者会見や技術説明会がおこなわれており、筆者(桃田健史)を含むメディアの多くは、「ホンダ・センシング・エリート」に対する情報を十分に得ていたからだ。
見方を変えると、「ホンダ・センシング・エリート」に対して情報過多になっているメディアも多く、画像や動画を通じてのシステム概要や個別機能を頭の中では理解できいても、「実際乗ったらどうなのか? 」というイメージが持てない人が多くいる。
そのため、メディア向けに特設された今回の試乗会では、メディアから新型レジェンドに対する期待度がとても高かった。
首都高で「ホンダ・センシング・エリート」始動
起点となった駐車場で、エンジンスタートボタンを押すと、ハイブリッドの電動モーターが目を覚ます。
搭載ユニットは、通常モデルのレジェンドを同じく、フロントに3.5L V6+ワンモーターと後輪それぞれを駆動されるモーターが2モーター、あわせてモーターは3基ある。NSXではこの逆に、フロントが2モーター、リアが1モーターである。
センターコンソールのD(ドライブ)ボタンを押して走り出す。
フジテレビ本社などがあるお台場周辺の一般道でも、前後左右のトルク配分を行うSH-AWDによりズッシリかつ軽快な走りをみせる。
ここまでは、「普通のレジェンド」であるが、首都高速に入ると「ホンダ・センシング・エリート」が本領を発揮する。
まずは、通常の「ホンダ・センシング」と同じくACC(アクティブクルーズコントール)とLKAS(レーンキープアシストシステム)をセットすると、ダッシュボードなどの一部表示がグリーン色になる。
この状態でしばらく待っていると、ハンズオフ機能が作動し、ダッシュボードやステアリングのライトはブルーに変わった。
作動するためには、クルマが自動車専用道を走行していることなど、いくつかの条件を満たす必要があるが、今回の約1時間の試乗中は、ハンズオフ機能への移行は比較的早いタイミングでおこなわれた印象がある。