【3代目も実力派】いすゞD-マックス V-クロスへ試乗 謙虚な労働者から一新 前編
公開 : 2021.05.03 08:25
ライフスタイル派を取り込むモダンな装備
大きなタッチモニターに人工皮革のシート、デュアルゾーン・エアコン、バックカメラとキーレス・エントリーも付いてくる。悪路の走破性を高めるリアのロックデフも、中級グレード以上で標準となる。
アダプティブ・クルーズコントロールなどの運転支援システムにブルートゥース接続、デジタルラジオやSUBポートなど、モダンな装備も忘れていない。テールゲートのステップは、バンパー一体型でスタイリッシュだ。
ただし、いすゞはあくまでも商用車が主力。BMW X5やランドローバー・ディスカバリーなど、上級SUVのオーナーが不満なく乗り換えることは意図していない。まだまだ道具感が強い。快適に人を運ぶより、荷物を沢山運びたい側のクルマではある。
トラックとして期待せずにドアを開けば、4.2インチのモニターが収まったメーターパネルと、V-クロスでは9.0インチと大きくなる、中央のタッチモニターに驚ける。前席は8ウェイのパワーシートで、細かな位置調整も許してくれる。
英国などではライフスタイル・ピックアップという、アウトドア志向のユーザー層の市場が形成されている。そこに焦点を当てたD-マックスを、よく表している部分だといえる。
サイドウインドウはすべて電動で開閉できるし、スマートフォンのワイヤレス・ミラーリング機能も実装。恐らく装備が足りないと感じることはないだろう。ちなみにエントリーグレード側は、よりアナログな装備に絞られている。
この続きは後編にて。