【そっくりだけど】メルセデス・ベンツEQAとGLA、違いは 数値で立ち位置を知る
公開 : 2021.04.27 11:45 更新 : 2021.10.09 23:41
航続距離 兄貴分EQCとも比べる
では、最後に先行して発売されているEQC 400 4マティックとEQA 250を比較してみたい。
EQC 400は、Cクラス相当ということで、EQA 250よりも格上だ。寸法的にも、EQC 400は全長4770×全幅1885×全高1625mmと、EQA 250よりも全長で300mm、全幅で50mmも大きい。
しかも、EQC 400の「400」というグレード名でも上位を意味する。
EQC 400の価格は895万円。搭載するリチウムイオン電池は80kWhで、ツインモーターによる最高出力は300kW(408ps)/最大トルク78.0kg-m。
価格が640万円で、電池が66.5kWh、最高出力140kW(190ps)/最大トルク37.7kg-mというEQA 250と比べると、EQC 400の性能は2倍以上、圧倒的なまでだ。
しかし、面白いのは航続距離だ。なんとEQC 400の航続距離は400km(WLTCモード)にとどまる。この点は航続距離422kmのEQA 250が上回るのだ。
これは重い電池をたくさん積み、しかもモーターも2つあるEQC 400が重量面で圧倒に不利だということだ。
さらにボディが大きいので空力的にも分が悪い。効率という面では、小さなEQA 250が上回るというわけだ。
EQシリーズのトップバッターとして登場したEQC 400に対して、EQA 250は、サイズも価格も動力性能でも下になる、まさに弟分だ。
来年になれば、EQAの兄弟分となるEQBも日本に導入されるという。新たな兄弟は、どんなポジションが与えられるのか。来年の登場が楽しみだ。