【英国スポーツカーの新時代】ロータス 新代表インタビュー 「復活」をかけた劇的な変化

公開 : 2021.04.28 17:25

事業の健全化が重要課題

エヴァイヤは、技術的には力作と言えるかもしれないが、販売面ではまだ輝いていない。しかしウィンドルは、たとえ売れなくても、この製品を作るという決断とそれに費やした資金は正当なものだと主張する。

「130台以上を作るつもりはなく、注文されない限り作ることもありません。エヴァイヤは販売台数ではなく、ブランドのために何ができるかを考えた結果、将来の方向性を示すハロー・プロダクトとなりました。わたし達は、このクルマでロータスを再び有名にしたいと思っていましたし、実際にそうすべく取り組んでいます。今年後半には性能レベルを証明することで、さらに前進できるでしょう」

ロータス・エヴァイヤ
ロータス・エヴァイヤ    ロータス

ウィンドルは、ロータスがファクトリーレースに参加していないことが、ブランドの歴史的なレガシーと一致していないことを認めている。

「毎日、エントランスの外にある、7つの(F1)ワールドチャンピオンシップが記された大きな看板とマシンの写真を見ながら歩いています。それがわたしを悩ませているのです」

F1への復帰はすぐには望めないが、ウィンドルは、ロータスが来年、エミーラを使ってGT4レースに控えめな復帰を果たすだろうと言う。そうなれば、スポーツカーブランドとしてのロータスの地位がより正当化されるだろう。ウィンドルは、自分の率いる会社に対してどのように向き合っていくのだろうか?

「持続可能なビジネスに変え、収益が新製品の資金源になるようにすることで、常に借金したり、資金を調達したりしなくても済むようにしたいと考えています。わたしの仕事は、次の70年のために準備することだと思います。過去70年を振り返ると、生き延びるのがやっとという状況もありました。ビジネスの持続可能性は非常に重要です」

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