【異端→象徴】2000psハイパーカー ロータス・エヴァイヤ「完成まであと20%」

公開 : 2021.04.27 20:40  更新 : 2021.10.09 22:29

2000psの加速はF1? グループC?

マネージング・ディレクターであるマット・ウィンドルは、エヴァイヤのプロトタイプ、EP1(パフォーマンスが最も高いプロトタイプ)に試乗している。

彼によれば、エヴァイヤはエクストリーム・ハイパーカーとして期待通りの性能を示してくれたが、しかしロータス・フィールの持ち主であるとも述べている。

マット・ウィンドル
マット・ウィンドル    ロータス

コーナーからの脱出時、ガソリン・エンジンのクルマは例え自然吸気でも最高出力に達するまでの時間差がある。

だが4つのモーターを備えたエヴァイヤは瞬時に最大パワーを発揮する。その驚異的ともいえる加速をギャバン・カーショウは「ロケット感覚」と表現している。

彼はエヴァイヤの加速は物理の法則すら打ち破れるのではないかと思うほどだと言い、クローズド・コクピットであるためF1よりもグループCカーに近いとも表現している。

かつてはロータスのF1マシンのシェイクダウンの場であったヘセル。この伝説のテストコースで、エヴァイヤは当然のように最速タイムを記録し、さらにロータスらしい軽快なハンドリングの純度を高めている。

電動化の未来を象徴するエヴァイヤの仕上がりが、スポーツカー世界における今後のロータスのポジショニングを決定することになるだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    吉田拓生

    Takuo Yoshida

    1972年生まれ。編集部員を経てモータリングライターとして独立。新旧あらゆるクルマの評価が得意。MGBとMGミジェット(レーシング)が趣味車。フィアット・パンダ4x4/メルセデスBクラスがアシグルマ。森に棲み、畑を耕し蜜蜂の世話をし、薪を割るカントリーライフの実践者でもあるため、農道のポルシェ(スバル・サンバー・トラック)を溺愛。

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