【少し戸惑うブレーキペダル】ボルボXC40 リチャージT5(4) 長期テスト 中間が欲しい
公開 : 2021.05.09 09:45 更新 : 2021.07.12 18:55
英国編集部でも人気のボルボXC40。そのPHEVはさらに良いのか、未来の自動車産業を担う技術はドライバーにも適しているのか、長期テストで確かめます。
もくじ
ー積算5627km マニュアルもタッチモニターで
ー積算5936km PHEVの事前の充電は大切
ー積算7118km 便利なボルボ・オンコール
ー少し戸惑うブレーキペダルの反応
ーエンジンオイルの減りが早い
ーテストデータ
積算5627km マニュアルもタッチモニターで
ボルボXC40のタッチモニターに、1Lのエンジンオイル補充が必要だとメッセージが表示された。対処手段を調べるのに、マニュアルを開く必要はなかった。
モニターをタップすると、必要なマニュアルのページが表示された。タッチモニターで向上する利便性の1つだ。エンジンオイルは無事に補充が終わり、何事もなく走っている。
積算5936km PHEVの事前の充電は大切
プラグイン・ハイブリッド(PHEV)のエンジンを動かし、駆動用バッテリーを充電することは効率的な手段だとはいえない。そのためか、ボルボはその機能をインフォテインメント・システムへ表示させないようにしている。
ほぼ充電が空の状態でXC40に乗り、週末にスーパーマーケットで買い物を済ませ、急速充電器で充電できた容量は40%ほど。事前の充電が大切だと、燃費を見て実感させられた。
積算7118km 便利なボルボ・オンコール
英国のロックダウンの合間を縫って、PHEVのボルボXC40で少し足を伸ばすことにした。出発時点のバッテリー充電量は約70%。スーパーマーケットで予め充電していた。
普段はアンドロイド・オートを利用することが多く、その時も、XC40でいつもどおりスマートフォン側のナビを使ってしまった。ボルボ・オンコールという、専用アプリの利用を忘れていた。
少し戸惑うブレーキペダルの反応
そのアプリで往復のルートを設定すれば、効率的に電気エネルギーの利用を計算してくれる。でも利用しなかったから、帰路はほとんどガソリンエンジン頼りの走行。燃費は11.5km/Lくらいに留まってしまった。
多くの場面でXC40 リチャージT5は、ガソリンエンジン版のXC40 T4と変わらず運転できる。扱いやすく、高速域でもリラックスして長距離移動を楽しく過ごせる。
電気モーターからガソリンエンジンへの主役交代もスムーズ。モニター式のメーターパネルは、どのくらいアクセルペダルを踏み込めばエンジンが起動するか、ちゃんと教えてくれる。
駆動用バッテリーでの走行中は、とても上質。ただし、ブレーキペダルの反応を除いて。
というのも、ブレーキペダルの反応が一定ではなく、少し戸惑う場面がある。Dレンジで運転中はフィードバックが薄く、クルマを止めようと踏んでいる時でも、充分な反応がないように感じてしまう。
手動でBレンジに切り替えると、回生ブレーキが強く効くようになる。ところが今度は、逆に反応が過敏に感じられる。何度か経験して予見していない限り、ブレーキングがギクシャクしがちだ。