【キャンピングカーショーの1番乗り】ウィネベーゴ 12m級トレーラーは、スケールが違う
公開 : 2021.04.28 06:45 更新 : 2021.07.27 14:43
全長12mのキャンピング・トレーラー。米ウィネベーゴ・ボヤージュの豪華な車内を撮影。大きいから、ジャパンキャンピングカーショーの搬入も1番乗り。
米国製のトレーラーといえば
ジャパンキャンピングカーショー2021開幕の前日。会場に1番はじめに搬入されたのが、米ウィネベーゴ社のトレーラー「ボヤージュ・フィフスホイール」だった。
その理由は、このサイズ。
全長×全幅×全高が11.95×2.46×3.8mという巨体だから、他の展示車両よりも先に搬入を済ませる必要があったのだ。
アメリカン・トレーラーなので大きいだろうと思っていたが、実物はカメラに収めるのにひと苦労するほどのスケールだった。
精一杯離れて前方から眺める。
トレーラーの先端(フロントキャップ)は、ヘリコプターの前面ウインドウをおもわす造形で、黒色を帯びたウインドシールドと、青々と光るLEDライトの組み合わせがスタイリッシュ。
右側面にはスライドアウトが1か所、エントランス・ドアが2か所、設置されている。そのうち中央のドアは、ダイニング・キッチンに直結。後方のものはベッドルームへの入り口。
ダブルのエントランスによって、スムーズな動線を確保した。さっそく中に入ってみよう。
新型3436FL 車内に潜入・撮影
室内に足を踏み入れると、アメリカン・ホームという言葉がぴったりのハイグレードな空間が広がる。
展示車は、フロアプラン「V3436FL」というフロントリビング・レイアウトだ。
車体前方はラウンジになっており、優雅なシートが乗員を迎える。左右のスライドアウトに配置されているシートは、1.72×1.12mのベッドになる仕組み。
大型液晶モニターは電動格納式。ボタン操作でせり上がってくるので、顧客を招いてプレゼンテーションを行うなど、この空間はビジネスシーンにも活用できるスペースとなっていた。
ラウンジから後ろを振り返れば、トレーラー中央のダイニングとキッチンを見下ろすことができる。
コの字型の調理台にはステンレスのシンクと、ガスレンジが備わり、冷蔵庫(226L)とテーブル&4脚のチェアは通路の反対に位置する。
定置式の大型トレーラー 日本価格は?
その奥には、バスルームとマスター・ベッドルームがレイアウトされており、それぞれがしっかりとしたドアで仕切られていた。
どちらも「マンション並の天井高」で設計されており、日本人の感覚ではトレーラーのなかとは思えない空間が広がっている。
メインベッドは、スライドアウト式のアイランドクイーンベッド(1.52×2.03m)だ。
ウィネベーゴ社の日本正規代理店、ニートRV(千葉県)が販売する「ボヤージュ・フィフスホイールV3436FL」の価格は1232万円。
ジャパンキャンピングカーショー2021の会場で、ひときわ存在感を放ち、来場者の注目を集めていたこのモデル。
取材に応じてくれたスタッフの方は、「これだけ大きいので、搬入は1番最初に行いました。もちろん撤収は1番最後になりますよ」と、笑顔で教えてくれた。
フラッグシップ・モデルにふさわしい定置式の豪華なアメリカン・トレーラー。一度はこのなかで、のんびりとした時間を過ごしてみたい。