【新モデルライン登場】新型フォルクスワーゲンID.4 GTX 今夏欧州発売 スポーツ性重視

公開 : 2021.04.29 06:05

パフォーマンス重視のフォルクスワーゲンID.4 GTXが発表されました。最高出力300psを誇ります。

新しいパフォーマンスEV

text:James Attwood(ジェームズ・アトウッド)
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

フォルクスワーゲンのEVラインナップの「スポーティなフラッグシップ」として、ツインモーターで300psを発揮し、最大480kmの航続距離を実現する、新型ID.4 GTXが発表された。

電動SUVのID.4の最上位モデルであり、新しい「GTX」の名を使用する最初のIDモデルでもある。GTXは、既存のGTI、GTE、GTDと並んで、パフォーマンスに重点を置いたモデルとなる。

フォルクスワーゲンID.4 GTX
フォルクスワーゲンID.4 GTX    フォルクスワーゲン

フォルクスワーゲンは、ID.4 GTXが「サステイナビリティとスポーティさは相反するものではない」ということをアピールすると述べている。

GTIシリーズがゴルフを中心に展開しているのに対し、SUV市場の重要性が高まっていることと、小型のID.3では対応できないツインモーターのパワートレインを採用したことから、初のGTXモデルにID.4が選ばれた。

GTX専用スタイル

ID.4 GTXには、「GTX」のバッジのほか、ハイグロスブラックのエアインテークグリル、ブラックのルーフおよびリアスポイラー、アンスラサイトのルーフバーなど、標準のID.4との差別化を図るためのスタイリング要素が多数採用されている。

リアバンパーは新デザインで、リアディフューザーには独自のインサートが施されている。また、フロントのLEDライトには専用デザインを採用し、リアのブレーキランプはX字型をイメージした形状となっている。

フォルクスワーゲンID.4 GTX
フォルクスワーゲンID.4 GTX    フォルクスワーゲン

インテリアでは、ダークブルーのダッシュボードパネルやレザー調のドア内張り、レッドのコントラストステッチなど、専用のカラースキームを採用している。ただし、GTI、GTE、GTDモデルでおなじみのタータンチェック柄は設定されていない。プレミアム・スポーツシートもオプションだ。

パワートレインは、リアアクスルに最高出力204psの同期モーター(PSM)、フロントアクスルに非同期モーター(ASM)を搭載する。この2つのモーターの組み合わせで300psを発揮するが、トルクはまだ発表されていない。0-100km/h加速で6.2秒、最高速度は180km/hに達する。

全輪駆動システムはコンピューター制御されており、電力消費効率、動力性能、安定性のバランスをとるため、トルクをどのように使用するかが自動的に判断される。デフォルトでは、リアアクスルのみにパワーを送り、トラクションとパフォーマンスの向上が必要な場合にのみフロントモーターを使用する。

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