【新型GR 86でも設定なるか】こだわりの公式トヨタ86カスタマイズカー 6選

公開 : 2021.05.03 21:05  更新 : 2021.10.13 12:04

手作業で組み立て「86 GR」

2017年末に発売された「86GR」は、ボディ補強を施したうえでSACHS(ザックス)製ダンパーを組み合わせた専用チューニングサスペンションや強化ブレーキなどを装着。

専用のエアロパーツやレカロシート、RAYS社製の鍛造アルミホイールなどが見える部分でのカスタマイズポイントといえる。

トヨタ86 GR
トヨタ86 GR    トヨタ

実はこのモデルも生産はトヨタ元町工場が担当。

ホワイトボディこそ通常の86と同様にスバルの工場で製作されるが、その先の組み立ては職人が精度を追求しつつ手作業でおこなう、なんとも贅沢な生産手法がとられたのだ。

86 GRMNとの違いは、派手なリアウイングやカーボン製のパネルとアクリル製ウインドウ、そして手組みのエンジンなどが装着されていないこと。

しかし86 GRMNとほぼ同じで、車体自体は究極ではないが「手間のかかった特別な86」といっていいだろう。

価格は、標準車(GTリミテッド)に対して170万円ほど上乗せの496万8000円だった。

より手軽に ATもある「86 GRスポーツ」

前出の2台に比べるともっと気軽に購入できるGRのコンプリートモデルが「86 GRスポーツ」だ。

GRシリーズは究極モデルの「GRMN」、本格スポーツモデルの「GR」のほか、エントリーモデルの「GRスポーツ」を設定。

トヨタ86 GRスポーツ
トヨタ86 GRスポーツ    トヨタ

86 GRスポーツはもっとも身近なカスタマイズモデルとはいえ、車体にブレースによる補強を施したうえで専用フロントスポイラー+フロントバンパーサイドフィン、ブレンボ製フロント4ポッド&リア2ポッドベンチレーテッドディスクブレーキ、専用アルミホイール、専用ステアリングホイール、専用メーターなどを採用。

MTは378万円、ATは384万6960円で販売された。

派手な「86 GTイエロー・リミテッド・エアロパッケージFT」

2015年7月には派手なエアロパーツとイエローのボディカラーを身にまとった特別仕様車も期間限定発売された。

「86 GTイエロー・リミテッド・エアロパッケージ」だ。

トヨタ86 GTイエロー・リミテッド・エアロパッケージFT
トヨタ86 GTイエロー・リミテッド・エアロパッケージFT    トヨタ

リアの大型スポイラーをはじめとする大胆なエアロパーツが特徴的である。

その上位モデルとして展開したのが「86 GTイエロー・リミテッド・エアロパッケージFT」(385万2200円~)。

ネーミングに「FT」が加わったこのモデルの注目ポイントは、BBS製の18インチ鍛造アルミホイール&ハイグリップタイヤ(ポテンザS001)、SACHS製のショックアブソーバー、そしてスポーツブレーキパッド(ハイμパッド)など走りもアップグレードされていること。

SACHS製のショックアブソーバーはその後2016年の「KOUKI」へのアップグレードでカタログモデルにも装着車が設定されるが、この「イエロー・リミテッド・エアロパッケージFT」では先行して組み込まれていたのだ。

ところで、「FT」とはトヨタがモーターショーに出展するコンセプトカーに付ける「フューチャー・トヨタ」を意味する2文字。

「イエロー・リミテッド・エアロパッケージFT」に備わるアルミホイールが、86の市販モデル発売前の2011年3月にコンセプトカーとして公開された「FT-86 IIコンセプト」のデザインと同じなのは偶然ではないだろう。

記事に関わった人々

  • 工藤貴宏

    Takahiro Kudo

    1976年生まれ。保育園に入る頃にはクルマが好きで、小学生で自動車雑誌を読み始める。大学の時のアルバイトをきっかけに自動車雑誌編集者となり、気が付けばフリーランスの自動車ライターに。はじめて買ったクルマはS13型のシルビア、もちろんターボでMT。妻に内緒でスポーツカーを購入する前科2犯。やっぱりバレてそのたびに反省するものの、反省が長く続かないのが悩み。

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