【ブランドイメージを再構築】ヒュンダイ・アイオニック5 試作車へ試乗 純EVの個性 後編

公開 : 2021.05.12 19:05  更新 : 2022.02.07 12:19

運転しやすい特徴とクルマとしての個性

タイヤはSUV用のミシュラン・パイロット・スポーツ4。シャシー性能が高く、グリップ力も不足ない。力強いモーターのパワーをしっかり受け止め、サスペンションの快適な速度域を超えるスピードまで、アイオニック5を突き進められる。

大型のハッチバックとして、操縦性のバランスは良好。リア側に主役があるパワートレインの構成は、より車高の低いクーペにも載せたいと思える。ちなみに同じプラットフォームを用いて、ヒュンダイはクーペを検討中だという。

ヒュンダイ・アイオニック5 ロングレンジAWD プロトタイプ
ヒュンダイ・アイオニック5 ロングレンジAWD プロトタイプ

ここ10年のヒュンダイの中で、最も重要な意味を持つであろうアイオニック5。プロトタイプとはいえ、90分の試乗時間が充分ではないほど濃い内容を持つクルマだった。

考え込まれた人間工学的なデザインや、不足ない航続距離と動的性能を備えていることは間違いない。さらに運転しやすい特徴が、ヒュンダイ・アイオニック5の訴求力をしっかり支えている。

多くのライバル純EVに欠けている、クルマとしての個性が与えられている点も強み。多くの競合メーカーにとって、手強い存在になるかもしれない。

ヒュンダイ・アイオニック5 ロングレンジAWD プロトタイプのスペック

英国価格:4万4000ポンド(660万円/予想)
全長:4640mm
全幅:1890mm
全高:1600mm
最高速度:185km/h
0-100km/h加速:5.2秒
航続距離:410km(予想)
CO2排出量:−
車両重量:2150kg
パワートレイン:ツイン永久磁石同期モーター
バッテリー:72.6kWh
最高出力:306ps
最大トルク:61.5kg-m
ギアボックス:シングルスピード・オートマティック

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