【ランクルよりデカいモデルも】日本では売っていないトヨタの大型SUV 6選
公開 : 2021.05.29 05:45
ルーツをともにする4ランナーとタコマ
4ランナーは、かつて日本でも販売されていたハイラックサーフの北米向けの名前だ。
そして、ピックアップトラックのタコマは、ハイラックスの北米仕様。
つまり、どちらもルーツとなっているのがハイラックスなのだ。そのため、2車ともラダーフレームにエンジン縦置きのFRレイアウトを採用する。
ある意味、ハイラックスの兄弟車でもあるフォーチュナーとも、4ランナーとタコマは家族のような関係でもある。
ただし、フォーチュナーと北米の2モデルの顔つきは大きく異なる。
モダンな乗用SUV風の顔つきのフォーチュナーに対して、大きなヘキサゴン(六角形)のグリルを備えた4ランナーとタコマは、まさに強面。力強さ、タフさが前面に押し出されているのだ。
現在の4ランナーには4LのV6ガソリン・エンジンとパートタイム式4WDシステムが搭載されている。
一方、2016年に新型が登場したタコマには、2.7Lの直4ガソリン・エンジンと3.5L V6ガソリン・エンジンがラインナップされている。
ちなみに現行の4ランナーのデビューは2009年。つまり、新世代となったタコマに対して、4ランナーは旧世代のハイラックスをベースとするモデルなのだ。
アメリカならではのフルサイズモデル
最後に紹介するセコイアとタンドラの2台は、いわゆるフルサイズと呼ばれるアメリカならではの巨大なモデルだ。
どちらも全長は5m、全幅は2mを超える。もちろんラダーフレーム構造を採用したヘビーデューティーなモデルである。
SUVとなるセコイアは、3列シートを備えた7人もしくは8人乗車モデルだ。
搭載するエンジンは5.7LのV8ガソリン・エンジン。ちなみにアメリカでも、同じ5.7L V8で3列シートのランドクルーザーが販売されているが、価格はセコイアの方が安い。
セコイアの価格が5万ドル(約600万円)~なのに対して、ランドクルーザーは8万5000ドル(1020万円)~。つまり、セコイアはランドクルーザーよりも大きくて、しかも安くなっているのだ。
一方、タンドラも同じ5.7L V8ガソリン・エンジンを搭載する。
こちらは2列シートで5名、もしくは6名乗車だが、荷台があり、しかも価格は約3万5000ドル(420万円)から。ハイランダーと競合になるほどのお手頃価格なのだ。
ちなみに、1クラス下のピックアップトラックとなるタコマは、約2万6000ドル(312万円)~という価格帯。アメリカ市場でピックアップトラックの人気が根強いのは、大きいくせに割安感があるというのも理由の1つだろう。
国土が広く、当然のように道も広いアメリカ。しかも、燃料のガソリンの価格も日本よりも圧倒的に安い。クルマを小さくする必要がなければ、大きなクルマの人気が高くなるのも当然のことだろう。
だからこそ、日系メーカーのトヨタであっても、アメリカ向けには、大きなSUVたちを用意するのだ。