【傾向と対策】F1世界選手権 全23コース紹介 バーレーンからアブダビまで
公開 : 2021.05.09 18:05 更新 : 2021.07.12 18:31
第6戦:バクー アゼルバイジャンGP(6月6日)
特徴
ストレートの速さと中盤以降のブレーキの安定性を両立させるために、セットアップの面で妥協しなければならない、とても興味深いコースレイアウトです。非常にチャレンジングで、エキサイティングなレースが展開されます。
セットアップ戦略
妥協の連続ですね。ドライバーやチームは、高速性能を高めるためにダウンフォースを諦めるのか、それとももう少しエアロを足してブレーキ性能を高めるのか、どちらがベストなのかを常に評価しなければならないのです。
最高のオーバーテイクスポット
一番大きいのはターン1ですね。ターン3でのオーバーテイクも見られたので、この2つが主要なスポットです。
ラップタイムに重要なコーナー
16コーナー。ゴールまでの長い道のりの前にある左コーナーです。
難しいゾーン
その前の15コーナーです。下り坂で素早く左に曲がるためには、ブレーキをかけながら少しだけ右に寄せなければなりません。本当に難しいところです。
最多勝利
ダニエル・リカルド:1回(2017年)、ルイス・ハミルトン:1回(2018年)、バルテリ・ボッタス:1回(2019年)
第7戦:モントリオール カナダGP(中止)
特徴
容赦ないコースです。壁が近く、シケインを通過する際には素早く方向転換するため、実にトリッキーです。シケインで正しいラインを取るには、針の穴に糸を通すようなものです。
セットアップ戦略
バクと同様、ミディアムレベルのダウンフォースが必要ですが、縁石にアタックでき、方向転換にも対応できるセッティングが必要です。また、トラクションも重要です。
ベストなオーバーテイクスポット
最終シケインとヘアピンの間。
ラップタイムに重要なコーナー
最終シケイン。
難しいゾーン
これも最終シケイン!
最多勝利
ミハエル・シューマッハ:7回(1994年、1997年、1998年、2000年、2002年、2003年、2004年)、ルイス・ハミルトン:7回(2007年、2010年、2012年、2015年、2016年、2017年、2019年)
第7戦:ポール・リカール フランスGP(6月20日)
特徴
最もエキサイティングなコースレイアウトというわけではありません。バックストレートのシケインをなくすという話がありますが、それが助けになるかもしれません。ポール・リカールにはいくつかレイアウトがありますが、レースに最適なものが選ばれたとは思えません。
セットアップ戦略
曲線の長いコーナーが多く、タイトになっているので、フロントエンドの性能が要求されるコースだと思います。他の多くのサーキットよりも、フロントのダウンフォースが重視されます。
ベストなオーバーテイクスポット
おそらくバックストレートだと思います。
ラップタイムに重要なコーナー
右のダブルコーナー、デ・ボーセです。ここでは多くのラップタイムを失うことになります。
難しいゾーン
最終セクター全体ですね、その頃にはタイヤを消耗しているでしょうから。
最多勝利
ミハエル・シューマッハ:8勝(1994年、1995年、1997年、1998年、2001年、2002年、2004年、2006年)。すべてマニクールでの勝利。