【傾向と対策】F1世界選手権 全23コース紹介 バーレーンからアブダビまで
公開 : 2021.05.09 18:05 更新 : 2021.07.12 18:31
第12戦:スパ・フランコルシャン ベルギーGP(8月29日)
特徴
予測不可能な天候が最大の難関です。マシンが持つ空気抵抗のレベルを考えると、セットアップの妥協点を見極めることが非常に重要になります。
セットアップ戦略
第1セクターと第3セクターではストレートスピードが必要で、中間セクターではコーナリングスピードが必要です。これが妥協点ですね。
ベストなオーバーテイクスポット
ケンメル・ストレートの終わりにあるレ・コンブと、ラップの終わりにあるバス・ストップ。
ラップタイムに重要なコーナー
ラ・ソースのヘアピンはとても重要だと思います。オー・ルージュへの坂道をうまく抜けるかどうかで、大きな違いが生まれます。
難しいゾーン
天候を推測すること!
最多勝利
ミハエル・シューマッハ:6回(1992年、1995年、1996年、1997年、2001年、2002年)
第13戦:ザントフォールト オランダGP(9月5日)
特徴
今年のカレンダーに戻ってきました。GTで走ったこともあるし、大好きなコースです。走るのに最適で、ドライバーは流れやレイアウトを楽しむことができます。しかし、高速コーナーが多く、幅も狭いので、レースやオーバーテイクは難しいでしょう。
セットアップ戦略
高速コーナーが多いので、高いダウンフォースが必要です。ハンガロリンクと似ているかもしれません。方向転換のためには優れたフロントエンドが必要ですが、同時に大量のダウンフォースも必要です。
ベストなオーバーテイクスポット
ターザンの第1コーナーに違いありませんが、新たにバンクした最終コーナーでDRSがどれだけ威力を発揮するかを確認する必要があります。強い向かい風が吹けば、DRSが非常に強力になり、オーバーテイクが増えるかもしれません。海のすぐそばですからね。
ラップタイムに重要なコーナー
コースの一番奥の丘の上を通過するところがあって、そこから下り坂になって右コーナーがあります。クイックが2つ、スローが1つ、計3つのコーナーが連続しているのです。この3つ、つまり第8、9、10コーナーは、本当に厄介なものになるでしょう。
難しいゾーン
最も難しいのは、おそらく第3と第4コーナー、ゲルラッハとヒューゲンボルツで、左に大きくバンクしています。
最多勝利
ジム・クラーク:4勝(1963年、1964年、1965年、1967年)
第14戦:モンツァ イタリアGP(9月12日)
特徴
ダウンフォースが最も高いコースの1つから、最も低いコースへ移動します。モンツァが好きなのは、その歴史的な背景があるからですが、現在のカレンダーにある唯一のローダウンフォース・サーキットでもあります。いつもと違う場所に行くのはいいですね。カレンダーにはバラエティに富んだバランスが必要で、モンツァはそれを提供してくれます。
セットアップ戦略
もちろん、ローダウンフォースです。ダウンフォースを抑えながらも、ブレーキの安定性とトラクションを確保できるマシンです。
ベストなオーバーテイクスポット
第1シケインと第2シケインです。
ラップタイムに重要なコーナー
最終コーナーのパラボリカ。
難しいゾーン
アスカリ・シケインです。
最多勝利
ミハエル・シューマッハ:5回(1996年、1998年、2000年、2003年、2006年)、ルイス・ハミルトン:5回(2012年、2014年、2015年、2017年、2018年)