【早くも海外流出?】ホンダS660の中古車相場、高値更新中 どこに向かう

公開 : 2021.05.11 17:40  更新 : 2022.03.25 18:49

もう1つ、ホンダS660の高騰理由

2021年4月23日。ホンダの三部敏宏社長は就任会見にて世界を驚かせる発言をした。

「グローバルで販売する新車を2040年までにすべて電気自動車(EV)と燃料電池車(FCV)にする」というものだ。ハイブリッドやPHEVすら含まない、「EVとFCVだけ」である。

ホンダの三部敏宏社長の発言も、大きく後押ししている可能性がある。
ホンダの三部敏宏社長の発言も、大きく後押ししている可能性がある。    ホンダ

これはつまり、この先、ホンダからはS660のようなクルマ(ガソリンエンジンで走る2座オープンカー)など、絶対に出て来ることはないことを示すだろう。

手に入れたければ、早急に現在日本にあるS660を入手するしか方法はないことになる。

ホンダの「2040年全車完全電動化」宣言も、S660の価格高騰を大きく後押ししていることは間違いないだろう。

「S660は将来的に値上がりするから今のうちに買っておいた方が良い」という段階ではなく、すでに生産終了10か月前で新車が買えなくなっている現在、中古車、新古車価格の高騰は始まっていると言えよう。

右ハンドル車が登録できる国には限りがあるが、S660の輸入を心待ちにしている富裕層がたくさんの香港では、「いくらでもいいからS660を手に入れたい!」という香港人も大勢いる。

また、基本は右側通行ながら、右ハンドル車の登録が認められている韓国でもS660人気はじわじわ高まっている。

記事に関わった人々

  • 加藤久美子

    Kumiko Kato

    「クルマで悲しい目にあった人の声を伝えたい」という思いから、盗難/詐欺/横領/交通事故など物騒なテーマの執筆が近年は急増中。自動車メディア以外ではFRIDAY他週刊誌にも多数寄稿。現在の愛車は27万km走行、1998年登録のアルファ・ロメオ916スパイダー。クルマ英才教育を施してきた息子がおなかにいる時からの愛車で思い出が多すぎて手放せないのが悩み。

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