セカンドオピニオン

クルマの中には、速度域を問わず運転を楽しく感じるモデルがある。筆者にとって、ボルボXC40 リチャージT5はそんな1台。滑らかな電気モーターの走りと質感の良いインテリアで、長距離ドライブは本当にリラックスできるものだった。

少しプッシュすれば、充分なパワーも秘めている。必要と感じる場面は少なかったけれど。ストレスの多い自動車通勤でも、スウェーデン生まれのXC40ならリラックスしてこなせそうだ。　Tom Morgan（トム・モーガン）

テストデータ

気に入っているトコロ

スムーズで静か：音のないEVモードでの走行は、ボルボのスタイルに良く合っている。今後の純EVへの期待も高まる。
スウェーデン風インテリア：派手なデザイン処理はない。スカンジナビアン・デザインの最高のショーケースと呼べる仕上がりだと思う。高級感があり親しみやすい。
優れた実用性：乗り降りしやすく荷室も大きい。XC40の余裕のある車内空間は、多用途性もプラスしてくれる。

気に入らないトコロ

充電時間：実際的なEVモードでの航続距離は32km程度。ライバルより短く充電頻度も多くなる。
ブレーキング時の滑らかさ：感覚の乏しいブレーキペダルの踏みごたえで、減速時はギクシャクしがち。上質な走りには相反すると思う。

走行距離

テスト開始時積算距離：917km
テスト終了時積算距離：8482km

価格

モデル名：ボルボXC40 リチャージ・プラグイン・ハイブリッドT5 インスクリプション・プロ（英国仕様）
新車価格：4万2305ポンド（634万円）
現行価格：4万2550ポンド（638万円）
テスト車の価格：4万8255ポンド（723万円）

オプション装備

ゼニアム・パッケージ：1600ポンド（24万円）
インテリセーフ・プロ・パッケージ：1500ポンド（22万5000円）
メタリック塗装：575ポンド（8万6000円）
センサス・コネクト＆ハーマン・カードン・ステレオ：550ポンド（8万3000円）
コンビニエンス・パッケージ：400ポンド（6万円）
プライバシーガラス：350ポンド（5万3000円）
ウインタープラス・パッケージ：300ポンド（4万5000円）
スマートフォン接続機能：300ポンド（4万5000円）
ワイヤレス充電機能：175ポンド（2万6000円）
スペアタイヤ：150ポンド（2万3000円）
モード3充電ケーブル：50ポンド（8000円）

燃費＆航続距離

カタログ燃費：47.6km/L
タンク容量：48L
平均燃費：19.9km/L
最高燃費：10.3km/L
最低燃費：12.9km/L
航続可能距離：563km＋32km（EVモード）

主要諸元

0-100km/h加速：7.3秒
最高速度：204km/h
エンジン：直列3気筒1477ccターボチャージャー＋電気モーター
最高出力：262ps/5800rpm（システム総合）
最大トルク：43.3kg-m/1500-3000rpm（システム総合）
トランスミッション：7速オートマティック
トランク容量：460L
ホイールサイズ：18インチｘ7.5J
タイヤ：235/55 R18
車両重量：1741kg

メンテナンス＆ランニングコスト

リース価格：645ポンド（9万7000円/1カ月）
CO2 排出量：55g/km
メンテナンスコスト：なし
その他コスト：30ポンド（5000円／エンジンオイル）
燃料コスト：439ポンド（6万6000円／ガソリン）＋135ポンド（2万円／電気）
燃料含めたランニングコスト：604ポンド（9万円）
1マイル当りコスト：0.13ポンド（19円）
不具合：なし

画像　コンパクト・クロスオーバーのPHEV　ボルボXC40　純EV版も　全110枚