【新型Tクラス誕生】メルセデス・ベンツEQT、コンセプト初公開 小型電動ミニバン
公開 : 2021.05.12 20:25 更新 : 2021.05.12 21:08
メルセデス・ベンツに小型ミニバン「Tクラス」が加わります。そのEV仕様のコンセプトが公開されました。
ベンツからEVの小型ミニバンが登場
メルセデス・ベンツが展開するEVシリーズ「EQ」の9番目のモデルとなる、コンセプトEQTが公開された。新たな小型ミニバンのTクラスのEV仕様を予告するものだ。
メルセデス・ベンツのコンセプトEQTは、第2世代の小型商用車シタンをベースにしており、ガソリン、ディーゼル、EVの3種類のドライブトレインを搭載したLCV(小型商用バン)由来のMPV(ミニバン)となる。内燃機関搭載車はTクラスとして販売され、EV仕様はEQTの名で製品化される。
メルセデス・ベンツのバン部門の責任者であるマーカス・ブライトシュベルトは、次のように述べている。
「わたし達は、Tクラスによってポートフォリオを拡大します。Tクラスは、レジャーを楽しみ、広いスペースと最大限の可変性を必要とする家族や個人のお客様にアピールできるでしょう」
「コンセプトEQTが示すように、将来的にはこのセグメントで完全EVを提供していきます」
ルノー・カングーの姉妹車
フォルクスワーゲン・キャディ、シトロエン・ベルランゴ、ヴォグゾール・コンボのライバルとなる新型Tクラスは、英国では2022年に販売が開始される予定。ルノーと共同で開発されており、Tクラスは第3世代カングーと、EQTは先日発表されたカングーEテック・エレクトリックの姉妹車となる。
コンセプトEQTは、メルセデス・ベンツが新たに展開する小型ミニバンのスタイリングを予告するもので、3Dスター・エフェクトを施したブラックパネルグリルや、フロントのスリムなLEDヘッドライト、フルワイドのリアライトバーなど、実際の市販車に近いデザインとなっている。
また、大きなホイールハウス、235/45 R21のロープロファイル・タイヤを装着した21インチホイール、広大なパノラミック・ガラスルーフ、リアにスケートボード・キャリアを内蔵したレザーライニングのインテリアなど、コンセプトカーならではの特徴を備えている。
TクラスとEQTの市販モデルは、今年後半に発表される予定。デザインのトーンは抑えられるが、全体的なパッケージングや居住性はコンセプトとほぼ同じだ。
5人乗りの標準モデルと、コンセプトEQTで予告されたようにホイールベースを延長した7人乗り仕様から選択できるようになる予定だ。
プラットフォームはルノーのCMF-Bで、内燃機関とEVの両パワートレインに対応している。