BMW i8にレーザー・ヘッドランプ装備
公開 : 2014.02.21 21:30 更新 : 2017.06.01 02:14
今年後半に販売されるBMW i8は、市販車ではじめてレーザー・ヘッドランプをオプションで装備するモデルとなる。この新しいレーザー・ヘッドランプは、ドイツのオスラムと共同開発されたものだ。
レーザー・ヘッドランプは、i8にも標準装備となるLEDヘッドランプと比較しても明るいのが特徴。LEDが180ルクスであるのに対し、このレーザー・ヘッドランプは344ルクスを発すると、BMWのライトニング・マネージャーであるトーマス・ハウスマンは語っている。ちなみにハロゲン・ヘッドランプがハイビーム時で100ルクス、キセノン・ヘッドランプは120ルクス程度だ。
レーザー・ヘッドランプは、レーザー・ダイオードと蛍光体で構成される。特に長い距離を照らす場合、より効果があるという。実際にもLEの2倍以上の600mの距離を照らしだすことができるという。また、安定した特性も持ち、従来のレフレクターを使ったハイビームよりも水平および垂直方向の調整も容易だという。
ちなみに、レーザー・ヘッドランプは400ルクス以上の性能を持つが、道路標識などの反射を考慮して344ルクスに減らしたのだという。
また、レーザー・ヘッドランプはLEDヘッドランプよりも30%ほど省エネだともいう。
このレーザー・ヘッドランプは、BMW i8に搭載されるほか、来年4月の北京モーターショーで公開される予定の第6世代の7シリーズにも使われる予定だ。
ちなみに、ライバルのアウディは1月のCESショーでスポーツ・クワトロ・レーザーライト・コンセプトを発表し、プロダクション・モデルにレーザー・ヘッドランプを採用することを表明している。