【稲妻のように速いクルマ】新型電動ハイパーカー「フルミネア」 固体電池搭載 約3億円
公開 : 2021.05.14 18:05
イタリアのエストレマ社が新型の電動ハイパーカーを公開。4基の電気モーターと固体電池を搭載しています。
固体電池とウルトラ・キャパシタ
イタリアのアウトモビリ・エストレマ社は、1.5MW(2068psに相当)の出力を持つ全電動式ハイパーカー、フルミネアを公開した。
同社によれば、固体電池とウルトラ・キャパシタを併用したハイブリッド・バッテリーを搭載した世界初のクルマとなるという。4基の電気モーターを駆動し、0-100km/h加速は約2.0秒、0-322km/h加速は10.0秒以下になると期待されている。
エストレマ社のロベルト・オリボCOOは、最高速度を発表することにためらいを見せていたが、350km/h程度(リミッター)になる可能性があると述べている。
このクルマのデザインは、ハヤブサの姿を模したテールライトをはじめ、自然界からインスピレーションを得ているという。オリボは次のように語っている。
「インスピレーションの源は自然だけではなく、わたし達が採用したシンボル、稲妻です。『フルミネア(Fulminea)』はイタリア語で『稲妻のように速い』という意味で、稲妻は電気、スピード、クリーンなエネルギーの象徴です」
61台限定、2023年発売予定
フルミネアのバッテリー容量は100kWhで、単体での重量は300kg 、WLTPでの予想航続距離は520kmとされている。車両総重量は1500kgとなる。
また、エストレマ社は、フルミネアで新しいレベルの急速充電を実現するとしている。
CEOのジャンフランコ・ピッツートは、「当社は、可能な限り高い充電レベルを維持したいと考えています。目標は、約15分で10%から80%まで充電することです」
発売は2023年後半を予定しており、生産台数は61台、価格は約200万ポンド(約3億円)だ。固体電池は、まだ市販車に普及していない技術であり、大手自動車メーカーはEV用バッテリーとして確立すべく多額の投資を行っている。