【エクストレイルの兄貴分も】日本で買えない 日産の大型SUV 7選
公開 : 2021.05.24 05:45 更新 : 2021.10.09 23:41
日本でも発売してほしい? ミッドサイズモデル
ミッドサイズのピックアップとなるのが「フロンティア/ナバラ」。
このモデルは、アメリカだけでなく世界中で販売されており、日産ピックアップの顔となる存在だ。
また、過去80年以上にわたってピックアップトラックを販売してきた日産の歴史を継承するモデルでもある。
北米市場と中南米市場では「フロンティア」と名乗っており、その他の欧州や中東/アフリカ、そしてアジア/アセアンでは「ナバラ」が名称となる。SUV版の「テラ」はアセアンや中国で販売されている。
その「フロンティア/ナバラ」の最新モデルが、2020年11月に発表された。
まず、タイにおいて2020年12月から「ナバラ」として発売開始となり、その後、順次世界各市場へ導入されるという。
アメリカ市場には「フロンティア」の名称で2021年夏より発売が予定されている。
新世代の「フロンティア/ナバラ」は、これまでどおりの高い信頼性を備えつつも、日産の最新の運転支援技術を数多く採用している。
デザインは「頑丈」をテーマに武骨で堂々としたもの。詳細なスペックは仕向け地ごとに異なる。
いち早く発売開始となったタイ仕様でいえば、寸法は全長5260×全幅1875×全高1840mm。2.3Lディーゼル・エンジンを搭載して、価格は84万9000バーツ(約300万円)~。アメリカ向けには3.8L V6ガソリン・エンジンが搭載されるという。
日産SUV セールスポイントは「タフさ」
「パスファインダー」も欧州を除く、世界各市場で広く販売される日産の重要な大型のSUVだ。その最新モデルが2月に発表され、アメリカ市場において夏から発売開始となる。
新世代の「パスファインダー」は先代と同様にモノコックボディを採用しており、全長5003×全幅1979×全高1778mm(北米仕様)のボディに3列のシートを備える。
エンジンは3.5L V6ガソリン・エンジン(北米仕様)に9速ATを組み合わせる。駆動方式はFFと4WDが選択可能だ。
「アルマーダ/パトロール」や「テラ」などのラダーフレームのモデルと異なり、モノコックボディの「パスファインダー」は最も乗用車的な走りをみせてくれることだろう。
それでも日産は新しい「パスファインダー」について「原点である頑丈さに磨きをかけました」と説明する。
モノコックモディではあるが、タフなSUVというわけだ。
EVなどの先進技術を謳う日産だが、世界市場に目を移せば、実のところ実用的なモデルも得意としていることがわかる。
また、日産の大型SUV/ピックアップトラックの多くが「頑丈である」ことをアピールしているのも面白いところ。
これは世界市場では、日本とは異なる過酷な環境や使われ方があり、そうしたニーズに日産が応えたクルマ作りをしていることを意味する。
大型SUVやピックアップトラックを販売する海外における日産のイメージは、意外と日本におけるものとは違うかもしれない。
世界市場のラインナップには、また違った面白さがあるといえるだろう。